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2002年01月05日(土) 「忠臣蔵1/47」と「愛と青春の宝塚1/2」

 結構、期待していた部分と全然期待していなかった部分がありました。逆かな?期待していなかった部分、特に「忠臣蔵1/47」には世間の注目が集まりすぎていて、私はそういう意味では期待をしていなかった。そして、だから結構いい加減に見てしまった。あぁ、期待していなかったのに観たっていうのは、結局はどうなの?っていうのを確かめたかったのと、井上由美子さんの書く「忠臣蔵」を見てみたかったこと、そして大石が佐藤浩市だってことかな?そして「愛と青春の宝塚」は実は宝塚には観るとはまる!っていう体質(これ、わかる人にはすごいわかると思う、もう、これ体質ね)なもので観たかった。でも、キャストが好きとは言え、木村佳乃ちゃんと、踊れるとはいえ、米倉って・・・。しかも、観たかったのに1日目観てないから、よくわかっていない。(ということで1/2ね)

 でも、いくつか、注目すべき点というか、もちろん私にとってだけれど、あったので、書いたりする。

「忠臣蔵」って、実はよく知らない。職場の旅行で赤穂まで行ったけど、でも、赤穂のお塩買って帰ってきただけの人だから。もちろんドラマ観てて、なんか屋敷の雰囲気とか記憶に残ってるのが、あぁあそこであったんだなぁ、なんて思ったりするんだけど。「忠臣蔵」って忠義ものだから?ほんとにそれだけの理由なのかな?どうして日本人は「忠臣蔵」がこれほど好きなんだろう。っていうか、それは作り手が視聴率取れるから毎年やるから?どちらにしても、私は史実としての「忠臣蔵」を知らない。もっとNHKの「そのとき歴史はかわった」とかそういうのを見るべきだと思う。映画もドラマもそう観てないのね。12時間ドラマとかって、気力続かないし。こないだの大河「百花繚乱」は違う角度から描いていたし、歌舞伎役者が結構出ていたので観ているはずだったんだけど、挫折したし・・・。私の「忠臣蔵」の知識は歌舞伎です。「仮名手本忠臣蔵」だから大石は大星由良之助。しかも有名な段しかやらないから、通しで観た事ないし・・・。いい加減なものである。ノンフィクションを脚色したものをさらに見世物として成功させるために(というか、ばりわかりでも直接それとわからないようにしないと、当時歌舞伎にかけられなかったので、挿話が入ったリしてるのね)変化して定着したものが、それでも一番知ってる形。だから、物語自体にとやかくいえない。かつて大石をやった役者は数々あれど、あれはどうだった、それに比べて佐藤浩市は?なんて言える筈もないのである。もっと言ってしまえば、私にとっては「仮名手本忠臣蔵」の大星を当代片岡仁左衛門がやるのが一番好きなのだから。

 堀部安兵衛という人物は、喧嘩安兵衛として有名だよね。高田馬場の弁士つき白黒無声映画見たことある。

 おこうこを食べるシーンがね、ぐっとくるところなんだろうけど、なんか、違うんちゃう?と思った。なんでかね?ふかっちゃんは良かったと思うけど。噛み砕く音があまりに大きすぎたのか?エフェクトとして、それでぐっとこなかったとか?っていうか、木村拓哉の食べ方なんだよね。あとで着物なりの歩き方とかいう話もするけど、同じモノを食べるにも、役なりの食べ方があると思うんだ。
そうね、安兵衛は「死に方が重要」と思っていたけれど「どう生きたかが大切」と知っていく。また、他に「仇討ちも、人殺しは人殺し」とか「生き続けることは恥ではない。先に未練を残すことこそが残されて生き続けることが辛い」とか、ちょっとちゃんと覚えてないけど、いいセリフはあったけどね。
あとね、安兵衛の大石に対する思いがはっきりしない。あえてそうなのか、描ききれなかったのか?もともとも、そのへんは歌舞伎でも見てないからわからないや。っていうか、名前変わってるしな・・・。見てるのかな?あぁ、いい加減。でもね、なんか、現代用語で時代劇ぽくなくやるんだ、っていうことが結構前宣伝の一つに入っていたような気がするんだけど、わりとNGな意見が多いんじゃないかな?とか思ったりしてる。でも、他の時代劇だってそうだよね?だからそう批判されるほどでもないと思うんだけどな。でも、私としては中途半端感も感じていて、その点は、期待していただけに、井上さん!みたいな、とこはあるかも。言い回しのわかりにくいところは、わかりやすくしてもいいと思う。でも、わざわざに今時風の言葉にする意味がわからない。それをやるならもっと徹底的にするべきだし、演出とか構成とかももっとそれに適したようにしたらいいと思う。だから、セリフが時々浮いてるっていうか、深みがなくなってるっていうか、感情の想像力をかきたてないっていうか、そんな感じになってて、損したかな。言葉の問題もそうだけど、立ち回りとかでなく、普通の歩き方とかも着物にふさわしいというか、着物をきていたらそうなるだろうっていう歩き方とか立ち居振舞いっていうのがあると思うんだよね。それは、いい意味の型ってやつで、それは壊していいものではないと思う。それを習得した上で、切り口を変えるっていうかな、それは例えば、新鮮な役者を使うってことだけでも随分風通しが変わってくると思うから、上手くいえないけど、時代劇である意味を残しつつ、時代劇をもっと面白くしていくっていうか、時代劇はなくなってほしくはないんです。ん?わけわかんない?

 大石側からしてみれば、吉良なんかを守って死んでいく池内君の役っていうのは避けたかったことだと思うし、現代からみても、無駄死にであったり、もっと現代的に考えると、吉良を差し出すことこそがかえって忠義みたいなそういうものではあるのかもしれないけれど、そういう時代もあった、っていうこと。例えば主税も切腹するんだよね。
 そして「お父様がよい名をつけて下さる」という大石の妻の声にだー、だーと赤ちゃんが答える。涙が不覚にもこぼれる。これって、色んな事情で現代でもありうることだよね。信じられない時代でもあり、忘れられていく時代でもあり、現代にも通じることもたくさんある時代劇、やっぱりなくなってほしくないです。




「愛と青春の宝塚」これの収穫は大きかった。生瀬は嫌な役満開でしたけど、木村佳乃ちゃんがいい女優になってきましたね。もう、それだけで、充分な作品ではなかったかと。そして仲村トオルはどうしてあんなに軍服が似あうんだ!!ってそれだけかい!あ、先生役の小林勝也は「ロズウェル」のバレンティだよ。そして、ラストだけが問題だよね・・・。特殊メイク、「スタアの恋」よりましだったけど、八千草薫さんんに頼めなかったかなぁ・・・。それは残念だったね。


もっちゃん |M@IL( ^-^)_ヲタ""日常こんな劇場( ^-^)_旦""

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