解放区

2014年02月07日(金) 迷走中。

3月に、娘と弟と3人で海外旅行に行く計画を立てていたのだが、これがなぜか上手くいかない。問題自体が暗礁に乗り上げてしまった。

そもそもは、娘に海外を経験させたかったのだ。てめえは散々海外に行っているが、娘を連れていく機会が残念ながらなかった。中学を卒業して高校生になるまでの春休みの間に、是非連れて行きたかったのだ。高校生になったら、学校の行事や部活や友人(や恋人?)とのスケジュールが優先になると思われるしね。


海外を経験するというのは、自分にとってとんでもない経験だった。言葉も違えば社会の常識も異なり、空気の匂いも違う。これはとんでもないカルチャーショックであった。

初めての海外旅行は、小学校六年生の時の台湾だった。祖父の里帰りについて行ったのだが、これが凄かった。食べ物も違うし、もちろん言葉も違う。小学生なので英語も知らなかったのだが、この時代の台湾人は、まだ日本語がぺらぺらの人が高齢者を中心に多かった。

この時は約1カ月滞在した。祖父の弟の家に居候。家自体はアパートのような作りになっていて、1階と2階が普通の家のようになっており、3階以上を貸し出しているようだった。この1階と2階も結構広く、我々がしばらく滞在しても全く問題のない広さであった。

夕食後に、後片付けをして家族みんなで麻雀を始めるとか、いろんなカルチャーショックがあった。実は麻雀の出来る小学生だったので、興味本位で参加してみたのだが、牌の数もルールも日本と違うことに衝撃を受けた。

ある時「日本食が恋しいだろう」と言われて日本料理屋に連れて行かれた。実のところは、中華料理が大好きなので全くと言っていいほど恋しくなかったのだが、気を使ってくれたようで嬉しかった。

着いた日本料理屋は、怪しさ満点だった。壁いっぱいに「鰻」「味噌汁」「刺身」など、ほぼ思いつく限りの日本料理の名前を入れた暖簾がぐるりと一面に貼られていた。

好きなものを食べていいよ、と言われたので、てめえは迷わず「鰻」を注文した。そう、日本でもめったに食べなかった「鰻」。てめえはほくほくに焼かれた鰻のかば焼きを想像し、一人興奮した。

しばらくして、料理がやって来た。てめえの前に運んでこられたのは、なぜか「鍋」である。他にも注文していたのだが、はて鍋なんて頼んだっけ? と思ったが、まあいいやと中身を見た。なんか魚? を筒切り? にしたものがごろんと鍋の中に沈んでいた。

とりあえず頂こうかな、と思い、それを取り皿にとって頂いた。一口食べてみたが、なんだか生臭い上に骨だらけで食べにくいことこの上ない。いったいこの料理は何だろうと思い尋ねてみると、隣にいた祖父の弟はにっこり笑ってこう言った。

「君の頼んだ鰻や」

ええっ! 「なんということでしょう」というナレーションはさすがにその時代流れることはなかったが、本当にそう言う感じ。ということは、かば焼きとのご対面はないんだな。てめえの人生の中で、初めてで最後の「鰻の鍋」だった。


いや、そう言う話ではなかった。現実逃避もここに極まれりですね。

話ははじめに戻るが、問題はパスポートであった。弟はパスポート保持。てめえのはとっくに切れていた。そして娘はパスポートを持っていなかった。

そんなわけでてめえはさっさと取り直したが、娘がなかなか時間をとれず。ようやっとパスポートをとって来たので、やっと航空券の手配をしようと(パスポートナンバーがないと、そもそもチケット予約すらできない)思った矢先。なんと弟のパスポートの有効期限が今年4月ということが判明した。ええっ! まじで!

有効期限まで確認していなかったてめえがアホだと言えばアホなのだが、実は台湾に入国するためには3カ月以上の有効期間が必要なのだ。

しかも、現物は今持っていないらしい。母親一家が家を追い出された件で、相手と裁判を起こしているのだが、その関係で弁護士に預けているらしい。ほんまに間の悪いことは重なるものだ。

というわけで、今後の対応として。

1.パスポートを更新する。

台湾に行くのなら、これが一番現実的だが、実はすでにチケットが取りにくいのですね。連休しか行けないので、夜中発の夜中帰りとかの変なチケットしか残っていないのだ。これ以上後にすると、変なチケットすらなくなってしまう。

更新したうえで、行きやすい国に変更するのもありだけど。例えば連休中にもかかわらずチケットが余りまくっている中国とか。しかし今の時期、日本人が旅行するのはデンジャラスな香りがする。

2.有効期限の制限のない国に変更する。

スペインとか。笑 弾丸ツアーになるな。サクラダファミリアだけ見て帰ってくるとか、ネタにはなりそうだけど。笑 しかしこちらも同じ問題(連休という繁忙期)でチケットがないのですね。

周辺国だと香港は、1か月以上の残りがあればOKらしい。というわけで香港かな。香港もチケットないんだけどね。昨日確認したところでは、上海乗り換えだとまだ残っているが、移動がほぼ一日がかりになる。

一番の問題は、有効期限が厳密に判明していないのですね。預けてあるので。今日中に確認すると言っていたが、果たして弁護士事務所は開いているのだろうか? そして有効期限が一カ月を切っていた場合は。もうパスポート更新して中国しかないのでは。てめえはそれでもいいけど、母親などが反対するだろうな。


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