さて、実はここまでで、予め考えていた「行きたいところ」をあらかた行ってしまったのだ。どうする? と弟に尋ねてみたが、何もプランはないとのこと。
じゃあ午前中はぶらぶら街歩きして、昼から淡水にでも行こうかということになった。
そんなわけで、午前中はぶらぶら街歩き。なんとなくお寺にでも行こうかということになり、龍山寺へ。てめえはベタに世界平和を祈った。
お守り売り場はお土産にするのかお守りを求める日本人の日本語が飛び交っており、売り場の人も日本語で応対していた。逆に線香売り場は台湾人ばかりだったのが印象に残った。
そこからぶらぶらとひたすら歩いた。実はお目当てのお茶屋があったのだがなぜか閉まっていた。特にお茶に執着していたわけではないので、またさらにぶらぶらと歩いた。
昼前になりさすがに腹が減って来たので、牛肉麺の店に入る。弟はあっさりスープを、てめえはピリ辛スープを選んだが、いずれも意外とあっさりしていた。うーむ、日本のラーメンスープは意外と複雑な味なんだなあと思いを馳せてみたぜ。
牛肉麺屋で料理を待っている間に、kindleに入れてあったガイドブックを見ていると「猫空」なる場所を発見した。なんでもロープウエーに乗っていくところで、そこには茶畑とお茶屋があるらしい。お茶屋さんは、自分の畑でとれたお茶を出すらしい。
朝にお茶屋さんにふられていることもあり、ちょっと興味を持った。弟も「淡水は前にも行ったから、そっちの方が興味ある」とのこと。というわけで、予定変更。
その後また周辺をぶらぶら。アニメイトに行きたいと弟が言うのでアニメイトに行ったが、日本から輸入したものばかりで全然面白くなかったそうだ。
その後牛肉麺に続いて発見した麺屋で連食。笑 なんせ、凄い行列だったのだ。整然とした行列にてめえもよく並んだ。その店「阿宗麺線」の麺は、カツオ出汁がぷんと効いてとても旨かった。これはなかなか面白く当たりだった。
それからMRTに乗って、「猫空」を目指した。MRTに乗って終点の「動物園」まで行き、そこからロープウエーに乗る。このロープウエーが3kmくらいあり、のんびりと台北の空旅? を楽しむことができた。
さてこの猫空に行くまでだったが、ものすごい人だった。それも観光客らしき人はほとんどおらず、おそらく皆台北の人だったと思われる。そう、猫空は、地元の台北っ子が週末を楽しむために行くところなのだ。
ロープウエーの旅を楽しみ、猫空駅に着く。空からは下に臨む茶畑が見えたが、駅から降りたらたくさんのお茶屋さんがあった。それぞれの店は結構離れているので、駅からバスも出ていた。
しかし我々は特に行き先も決めていないので、適当にぶらぶら歩くことにした。
駅からは道路が3方向に分かれていたので、適当に道を選び歩き始めた。山の上の空気は澄んでいてとても気持ち良く、のんびりした雰囲気もとても良い。これはなかなかいいところに来たかもしれない。
しばらく歩くと、お茶を飲ませる店やレストランなどがぽつぽつ道端に並ぶ。
てめえらも適当な店に入り、お茶にすることにした。ここ猫空は鉄観音が有名らしいので鉄観音を注文しようとしたのだが、てめえらが入ったお店は英語も日本語も通じなかった。店の人が紙とペンを持ってきてくれたので何とか注文は通ったのだが、よく考えてみればそれが外国旅行としては当たり前なんだよな。
そんなわけでしばしお茶を楽しむ。お店の人は、7煎目まで楽しめると言った(様な気がした)。
1煎目。香りは強いが旨みはいまいち。 2煎目。香りも旨みも強い。 3煎目。香りは落ち着き、旨みがより強い。てめえはこの3煎目が一番好きだった。 4煎目。また違う旨みがあり、しっかり旨い。しかし弟は「もうおなかたぷんたぷんや」と早くもリタイア。笑 5煎目。二人分頂きました。笑 6煎目。まだ旨み十分だったが、てめえもリタイア。笑
その後台北市内に戻る。鉄観音を山盛り飲んだので、尿意が半端ない。笑
そのあと市内をぶらぶら。気が付くと夜になっていたので、レストランを探したが、てめえがあらかじめリストしていた店はどこも予約でいっぱいだった。土曜日の夜だから当たり前と言えば当たり前ですね。いろいろ行きたい店はあったが、これは今度の宿題にしましょうね。
そんなわけで、弟のリクエストで初日とは別の夜市へ。ここは以前に訪れた通りの昔ながらの夜市で、お酒もなく猥雑な雰囲気が残っていた。
仕方がないので近くのコンビニでビールを購入し夜市を歩いた。しかし人も多く、ゆっくりできないのがどうにも落ち着かない。お酒もないし、なんだか盛り上がらず。弟は弟で好きなものを食べていた。しかし彼は台湾に来てからよく食べる。
夜市を堪能し、ぶらぶらと街中を歩いた。
とある土産物屋さんの前に、大きなバスが止まった。バスの中から日本人観光客がどっと吐き出され、土産物屋の中に消えていく。外から見てもあまり面白そうな店ではなく、その観光客団体以外の客はいなかったことから、おそらくツアーで強制的に連れて行かれる土産物屋だろうと思った。
安いツアーではえてしてこういうことがある。客は安くで旅ができる代わりに、ツアー主催者と結託しているお店に連れて行かれる。そこで買い物をしなくても全くいいのだが、何か買ってしまうのが観光客の性というものか。
てめえ的にはそういった店には全く欲しいものもなく値段も観光客値段のことが多く、したがって単なる時間の無駄なので、そういった土産物屋のおまけが付いてくるツアーはよほどの理由がない限り避けるようにしている。まあそもそもツアーで旅行しないけどな。
ぶらぶら歩いていると、「牛肉料理の店」を発見した。てめえは夜市であまり食事していなかったし、弟も小腹がすいていたようだったのでここで食事することにした。今回の旅行でほぼ唯一「適当に入った店」となったが、意外とここが当たりだった。というか、台北では食に関してはほとんど外れがないかもしれない。
ここでいろいろ牛肉料理を頂いた。もちろんビールもあり、ゆっくり食事できたのが良かった。やっぱり食事にはお酒がないとさみしいね。
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