2014年04月01日(火) |
桜の咲く季節/スワロウテイル |
どこまでも青い空の下 満開の桜の花が川べりの道に並ぶ。
まだ子供のころは、桜の美しさを理解できなかった。 「死体が埋まっているから美しい」だなんていうよりも 酒臭いオヤジたちが好むものという認識だった。
自分が年をとり、今ようやく理解できる。 ソメイヨシノのない沖縄に住んでいたからというのもあると思う。 桜の美しさは、きわめて日本的だと思う。
雲のほとんどない、青一色の空を見上げると まぶしいばかりの太陽の光を浴びて、純白に映える桜の花 今日のこの桜の美しさを、私は死ぬまで忘れない。
Huluに大好きな「スワロウテイル」が入っているので、時間があるとつい観てしまう。何度見ても全く飽きない、たぶん日本映画(典型的な日本映画では全くないが)の中で最も好きな映画。
さまざまな人種や言語を混ぜ込んだ無国籍な世界観も秀逸だし、キャラの作り方も素晴らしい。退屈なところの全くない脚本も、時折セピア色に染まる画も、音楽も何もかもが美しい。Charaの歌声も。
何と今はありがたいことに、youtubeで検索したら映画そのものが最後まで観ることができる。ただし英語の字幕付きで、英語のセリフはそのままになっているのでおそらく外国で発表したバージョンなのだろうと思う。編集もちょっと違うし、これはこれで新鮮に楽しめた。
そして何より、世界で最も素晴らしい「My way」が聴けます。続いて「Mama's alright」に続くのも素晴らしい。
最後のランのフェイホンに対する弔砲を聞くといつも涙が出てしまう。そう、フェイホンは人生を戦い抜いた戦士だったのだ。
Charaが出た映画は、この「スワロウテイル」と「Picnic」のみ。いずれも岩井俊二監督の作品で、どちらも素晴らしい。「Picnic」では共演した浅野君と結婚する出会いになったのだが、残念ながら二人は離婚した。この映画もなんとYoutubeで観ることができる。なんてすごい時代になったものだと思う。
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