2014年07月04日(金) |
ベトナム ホーチミン Nhu co bac hotrong ngay vui dai thang |
初めてベトナムに行った時のことは、どこかに詳しく書いたような気がする。とにかく毎日が楽しかった。
空港の免税店で、テレビや冷蔵庫などが主力で売られていたこともびっくりしたし、医薬品を税関に通すために賄賂を必要としたのも驚いた。全く別の世界に来たと思った。
空港を一歩出たら、じっとりと湿っぽい空気がてめえの体にまとわりついたこと、アジア特有のなんだか美味しそうなエスニックな香りにたちまち包まれたことを思い出す。
初日はサイゴンに宿を取って、夜の街に友人と繰り出した。適当に歩いていると、陽気な少年が「マッサー、マッサー」と纏わり付いてくる。"what do you mean マッサー?”と聞いたら、「マッサージだ」とのこと。このマッサージには二種類の意味があった。一つ目は性的なもの。てめえは全く興味がなかったが、同行した友人はそれなりに興味があったようだ。初めて行った国で、初日に女を買うほどてめえは冒険家ではない。ていうか、外国で女性を買う意味が分からない。
と言うことを同行した友人に語ったところ「まじで? 俺は外国旅行したら必ずその国の女性一人とは"する"ぜ。それが文化を知る一番の方法やろ」と言った。そんな彼はいつも、酒の席では国ごとの「異文化交流」について熱く語った。それがまったく嫌らしく聞こえなかったのは彼の人格の賜物だろうか(棒読み)。
話は飛んだが、二つ目のマッサージ。これはかなり本格的なもので、ごりごりと揉み解してくれるだけではなく、そのあとに「吸い玉」も付いてくる。
少年の「マッサー」は後者の意味だったので、てめえはさっそく青空マッサージを受けることにした。これが個室に連れ込まれると何をされるかわからないのだが、少年は「路上でいいで」と言ったのだ。
てめえは笑い転げる友人たちの前で、上半身裸になってマッサージを受け、吸い玉治療も受けた。ビジュアル的には結構な衝撃映像だったが、そんなことはどうでもよい。
翌日はサイゴンをあとにして、ダラートに向かった。ダラートで一泊し、そこでベトナム人の通訳と合流した。この人はチュオンという名前だったと記憶しているが、とても面白い人だった。ダラート出身で、いつも気の利いたことを言って皆を笑わせた。
チュオンはお酒が大好きで、夜になると皆で酔いつぶれた。「モッ、ハイ、バー、ヨー!(1、2、3、乾杯!)」と毎晩飲み明かした。
飲んだあとは、チュオンを中心にしてみんなで大合唱。最後に歌う曲はいつも、ベトナムホーチミン。
この曲に酔いしれたてめえは、帰りにサイゴンのCDショップでこの曲を買い求めた。歌ってみるとすぐに理解されたようで、「このCDに入ってるわ!」と言われるままにそのCDを購入した。相場よりも高かったことが気になったが、そんなことはどうでもよい。
日本に帰って早速聴いてみたら、全然違う曲が入っていた。ああ、やられた。クソサイゴンめ。まあ、ホーチミンにやられた元南ベトナムの首都であっただけあって、ホーチミンのことが嫌いなんだろうな、と言うことがよくわかったわ。まあ、皮肉にもサイゴン市は、革命後「ホーチミン市」になった。が、市民はみな旧名のサイゴン市を好んで使用している。
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