| 2026年04月01日(水) |
「直美」に対する違和感をまじめに論じてみる。 |
りり先生、なんとYahooニュースにまで登場してて驚いた。リンクは貼らない。
「直美」に対して、医師とそれ以外での理解の差が大きくて驚く。税金で勉強したのに、とかなんか色々言う人がいるがこの問題のヤバさの本質はそこではない。前回は、簡単に言うと「医師には2種類ある」ということを書いたが、今回はもっとまじめに論じる。
例えば、街中の病院で飄々と胃カメラ検査を行っている医師がいる。この医師は、おそらく「内視鏡専門医」を取得しているはず。こう書くと当たり前のように感じるが、そこに至るまでには厳格なステップが存在する。
まず、いきなり「内視鏡専門医」は取得できない。大前提として、内科系の医師は、まず「内科専門医」を取らないと、例えば「循環器内科専門医」や「消化器内科専門医」などの、さらに細分化された専門医を取得できない。
てめえの時は今と異なり、ここも2段階あった。「内科認定医」→「総合内科専門医」である。消化器内科専門医を取得するのに「内科認定医」は必須である。今はそれが「内科専門医」に変わった。
「内科専門医」については通ってきていないので、自分の通ってきた方を語る。
まず、医師国家試験を無事合格して、晴れて医師になった暁には、まず2年間の「初期研修」が必須になっている。これもいろいろ制度が変わっているが、てめえの時代はほぼ全科を経験した。これが「内科を3か月、外科を3か月」みたいな感じなので、2年間では一通り経験しただけになり、一人でできることはほぼ何もない。
この2年間の後に、内科のみをみっちり2年間経験した後に「内科認定医」の受験資格を得る。これは、プログラムが認定された「認定施設」で研修するのが大前提になる。
てめえはこの時多忙すぎて、必要なレポートを作成できず、内科認定医を受験したのは初期研修3年後になった。そう、膨大なレポートを試験に先立って作成し、提出して合格しないと筆記試験に進めない。
この後、内視鏡専門医を取るためには、「消化器内科専門医」を取得する必要がある。これも「認定施設」が学会により認定されており、資格が担保されている。
で、その後にようやく「内視鏡専門医」になる。こうして、専門医の資格というものはきちんと担保されているわけだ。
外科医も同じで、「心臓外科専門医」になりたければ、まず「外科専門医」を取る必要がある。いきなり心臓外科専門医にはなれない。
で、「直美」の話に戻るが、「直美」はこれらをすべてすっ飛ばしているわけだ。つまり、りり先生は「外科専門医」すら持っていないどころか、そのスタートラインにも立っていない。しかしいきなり「美容外科医」として働くわけだ。そこには担保された教育もない。普通の脳みそを持っていれば飛び込まない世界。
あの高須先生でも、きちんと外科医としてのトレーニングを積んだのちに美容外科になっている。2年の初期研修のみだと、基本的な縫合すら怪しい。埋没縫合とかしたことないんじゃないか。
その結果が「8割が離脱する」と言われる世界なのだ。今後のキャリア形成どうするんだろうか。数年後には答えあわせできそうだが。
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