どこまで素で書けるかな?

2001年09月13日(木) 消滅願望。

よく「死んでもいいや」と思う。

これは「死にたい」という自殺願望ではなくて、
あくまでも、受動的にそう思う。

生に対する意識が希薄なのかなんなのか、
不謹慎だと怒られようと思ってしまうものは仕方がない。

頭痛がひどい。
タバコがおいしくない。
晩御飯のメニューが思いつかない。
ダンナが不機嫌だ。
一転して誰かがやさしい。

理由は様々だが、
いとも簡単に「死んでもいいや」と思う。

実際本当に死にそうになったら、
それこそ死に物狂いで助けを請うのだろうけど。

一度だけ能動的な衝動に駆られたことがあった。

現ダンナと「付き合う付き合わない」で、
こじれにこじれた時だった。

私にとって彼に注いだ全精力は、
容易にひき返すことができない程だったので、
今一人で放り出されたらもう生きていけないと思った。

でもいつでも冷静な私の内なる人物が言った。

 ―どこまで本気?―

「すごく本気だよ。もう死んでやる」

 ―じゃぁさ、ちょっとその心意気を見せてごらんよ―

その声の指示どおり風呂場に水を溜める。

 ―1時間、ここに身を沈めていられたら、もう好きにしな―

当時は冬の真っ只中だったが、
それぐらいなんでもないと思った。

結果的には30分しかもたず、
45分後に駆けつけた彼に救出され、
その後、2時間もの間、歯を鳴らし続けた。

私の消滅願望なんて所詮そんなものだ。

親にひどい虐待をうけましたとか、
生き方を左右するほどのトラウマがありますとか、
大きな理由を持たない私に消滅願望なんて、
高尚すぎる。

ただの面倒くさがりの甘えだ。


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koma [MAIL]

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