Sun Set Days
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2001年10月01日(月) 新しい飲み物を試そう

 僕は一日一回はコンビニに入っている。僕の住んでいるところには徒歩5分圏内に4つのコンビニが乱立しているので、日によって入る店を変えることさえできる(基本的にはセブンイレブンに行くことが一番多いのだけれど)。そして、いつも行っているので当然新商品には比較的よく気がつくようになる。とりわけ、飲み物ではなおさらだ。
 今日の会社帰りにセブンイレブンに寄ったときには、「紅茶花伝 エンジェルベリー」と「ワンダスーパーコーヒー」を見つけた。前者はベリー系のイラストが印象的な女性向っぽいペットボトルで、後者はリングプルの上にふたがついていて、その間に

「香りを聴く」という新しいトライ。

 と書かれた紙が入っている。

 とりあえず、両方購入してみる。
 飲みたがりなのだ。
 紅茶花伝のほうは後で飲むことにして、まずはワンダスーパーコーヒーを。
 あんまり遅い時間に飲むと眠れなくなりそうなので、最初はコーヒーにということで(というかもう遅いけど)。
 まず、透明なフタを外す。リングプルの上に置かれている丸い紙を手に取ってみる。

「缶を開けた瞬間「プシュッ!」という音がします。この音こそがアロマ(香り)が広がる秘密です。新しいワンダのこだわりをごゆっくりお楽しみください。」

 そして、太文字で、

「缶を振らずにお召し上がりください。」

 とある。

 へえと思う。「香りを聴く」って聞茶みたいだなとか思いながら。こういう五感をねじらせたような表現もよいなとか。「香りを見る」でも「香りを味わう」でも意外と違和感がないし。
 それから缶を振っちゃダメなのかと思う。そう書かれると振ってみたくなるのだけれど我慢する。とりあえず振るのは次に買うときにして(結局振るんだ……)、今回は振らずに、アロマが広がるのを楽しもうと思う。


 まず耳を澄ます。



 そうそう、とコンポのボリュームを下げる(自分の事ながら、こういうところはすごくまめだ)。




 そしてリングプルを開ける。












 ベショッ。。。







 ?




 ??






 ……ベショッ?




「プシュッ!」という小さく弾けるような音を想像していたので、一瞬部屋の中で凍り付いてしまう。大寒波到来。僕が恐竜ならいまごろ大変なことになっているよ。
 一人暮らしで困るのはこういうときだ。
 この妙なおかしさを誰かに伝えたいのにと思うのだけれど、部屋には自分しかいないから。
 だって、ベショッって言ったよ、いま……ベショッって……
 やけにツボにはまる。
 しかも、このしょうもなさは時間が経てば経つほど意味合いを変えてしまうから、いままさにこの瞬間に誰かに伝えなきゃ、と意味もなく焦る。
 ということで後輩に電話をした。ちょうど他の用事もあったし。
 結局、いろんなネタで話が盛り上がり、40分くらい話してしまった。
 そして受話器を置いたときには、アロマは空気の中にとけて消えたりしていたのだけれど。


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 お知らせ

 たぶん僕が袋の中で激しく振ってしまっていたのだと思います。
 今度もう一度買ってみます。


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 Today's Music

 Chante Moore 「Love's Still Alright」

 久しぶりにCocco以外を聴いている。
 この曲はアルバム「exposed」に収録されているのだけれど、ミディアム・テンポのメロディーが個人的なストライク・ゾーンど真ん中。このアルバムには「Better Than Making Love」というよい曲も収録されていて、基本的には結構オススメ。

 ※ちなみに、僕はたとえば10曲入りのアルバムなら3曲個人的に気に入ってしまう曲があれば当たりアルバムだと思っています。野球の打率みたいな感じですね。3割で、好バッターというわけ。


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 今日は冷たい雨の一日でした。
 秋はどんどん深まっていくのですね。
 雨が降る度に、雨が止む度に。
 音をたてて、勢いをつけて。

 そしてこういう雨の夜には、傘をもうなくさないようにしようと、子供の頃から何度も繰り返していることを反省したりするのです。

 


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