Sun Set Days
DiaryINDEX|past|will
子供の頃、僕はストーブがとても好きな子供だった。 地元が北海道だけあって、ストーブは必要不可欠だったのだけれど(というかないと凍死する。本気で)、必要以上にストーブの近くにいて、マンガとか小説とか見ていた。お菓子を食べながら。飲み物を飲みながら。 いま思い返してみても、ストーブは冬の屋内を象徴するのに最高のもので、よかったよなあとストーブとの蜜月時代を懐かしく思い出したりする。 また、ストーブと言えばこれは北海道ローカルなのかもしれないけれど、田中邦衛が出演しているストーブのCMのシリーズがあって、それを見るたびにそこにでてくる「暖かさ」の溢れるようなイメージに惹かれまくっていた。毎年バージョンが変わっていて、ただ田中邦衛が主人公というのは同じ。雪の中を歩いている田中邦衛が、窓の向こうにストーブのある光景を見て目を細めるとか、そんなやつ。そのストーブのCMを見ると、また冬なんだなあとよく思っていた。ローカルCMってたまにすごくツボにはまる。 それにしても、僕はずっと田中邦衛ってずるいよなと思い続けている。 だって、画面に登場しただけで、何か喋っただけで、それだけで心を射ぬいてしまうからだ。 だから「北の国から」なんかみると、もうダメダメだ。「北の国から」を見るときには最初から涙腺の抵抗をオフにしてみているのだけれど(だって、耐えようとしても無駄だから)、田中邦衛が出てくるだけでもう「あー」とか思う。テーマソングをバックに名場面なんか訪れようものなら、もちろん号泣する。基本的にはそんなに涙もろい方ではないのだけれど(結構つめたいし)、それでももうダメだ。ガンガン泣いてしまうし、鼓動が早くなってとまらなくなる。 まるで壊れたポンコツロボットみたいに。 そして僕が重症だって思うのは、ときどき田中邦衛が「食べる前に飲む!」とか言っていてもじわっときてしまうことなのだ。 おそるべし田中邦衛。 と言うか、さすがにそれでじわっとくるなよという気はするけれど。 あの細い目を見ているだけでもうなんか、「あぁーだめだよ」と思ってしまうのだ。
話がずれてしまった。 ストーブ(田中邦衛)について熱く語ってしまったけれど、いま住んでいる部屋にはストーブがない(それは少しだけさみしいことだ)。 エアコンと、加湿器の二つが暖房器具になる。 最近はごくごくたまに部屋に帰ってきて暖房を入れたりもするのだけれど(まあ、すぐに消してしまうのだけれど)、それはそれでなかなかいい季節だと思う。 秋から冬にかけて空気がクリアになるので、明かりがよりさめざめと照り映えて見えるのもよい感じだ。 今日は23時過ぎに最寄の駅に降り立ったのだけれど、その時間だとなかなかに寒いのだけれど、それはそれでよい感じだと思うし。 さてさて、いずれにしても秋が深くなって寒くなってきた。 北国生まれには最適な季節の到来だ。 (浮かれてしまうよ)。
―――――――――
お知らせ
今日帰ってきたときに、コンポのリモコンをエアコンに向けてました。 重症かもしれません。
|