Sun Set Days
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2001年10月18日(木) スウィーテスト・デー

 今日は同僚と回転寿司に行ってきた。
 同僚が見つけてきた全部100円のお店。
 ものすごく混んでいて、結構遅い時間なのにかなりの数が流れてもいて。
 回転寿司ってすごく好きだ。
 最初にあれを考えた人は、本当にすごいと思う。
 僕の中では、カレーパンを考えた人と同じくらいすごい。
 最近は僕が入ったような低価格の店の他にもネタが新鮮な店も多いし、時間になったらタイムサービスで店の真ん中でまぐろを解体するお店なんかもあるし(あ、これは札幌にあるお店だけれど)。
 今日入ったお店は、席の前にちょっと顔をあげたくらいの高さのところにインターホンがついていて、好みのネタが回っていないときには、そのボタンを押してお好みで注文することができるようになっていた。
 ボタンを押すと、順番に声が聞こえて、「注文をどうぞ」って訊ねられる。で、「まぐろとえび」とか言うのだ。
 たくさん流れている皿のなかに「注文品」っていうのがあって、注文した皿はその上に載ってそのうち流れてくる。
 注文したからといって、自分のところまでは持ってきてくれないのだ。
 そして、目の前も壁になっていて職人さんたちが見えないようになっているので、手渡しでもらうこともできなくて。
 だから、注文してから自分のもとに流れてくるまで結構なタイムラグが生じてしまう。
 それでようやくそれらしき皿が流れてきたときには、もう随分時間が経っていたりして。

 しかも、実はそれって意外と盲点でもあって、「善意」というか「モラル」のようなものを信頼しているシステムだったりするのだ。
 だって、「注文品」と書いてあるやつでも取ろうと思えば取ることができてしまうわけだし。
 かなり座席数のあるお店でお皿もとても長い距離を回り続けているし、「注文品」もたくさん回っている。
 だから、誰のだかわからないだろうって、「注文品」って書いてある皿を食べ続けることも(推奨はされないけれど)できてしまうのだ。

 そして、回転寿司と言えば、座席に液晶テレビがついている店があるというのが最近何かで紹介されていた。
 液晶がタッチパネルになっていて、画面上で注文したいネタのところに触ると、それが流れてくるシステム。待っている間、その魚の特徴なんかも液晶画面に表示することができる。子供に喜ばれそう。
 あと、これは同僚が話していたのだけれど、お皿の下にセンサーだかチップだかが埋め込まれていて、食べ終わった後目の前の流し台のようなところにお皿を流すと、いくら食べたのかがちゃんと表示される店、というのもあるそうなのだ。
 すごい、というか驚いて声も出ない。
 技術革新が既存のサービスと結びついたときには、かなり興味深いことになるのだと思える。そんなになっていいのか? と思う反面、もっとびっくりすることになればいいのにとも思う。そして、そのうちスーパー寿司職人ロボット三平とかが開発されて、聖徳太子なみに同時にいくつ注文されてもちゃんとそれに応えることができるようになったりするのかもしれない。さらにスーパー寿司職人ロボット五郎XPとかにバージョンアップして、一分間に百以上作れるようになるとか、口からわさびが出てくるとか、目からしょうゆが出てくるとか、なぜかべらんべえ口調で喋るとか、何だかもう見ていられないようないろんな機能が備わっていくようになるかもしれない。
 ……また、脱線しはじめてる。

 いずれにしても、全皿100円だからそんなにたくさんの種類のネタがあったわけではないのだけれど、お腹一杯食べても千円と少しだったのでかなりお得な感じだった。いちいち計算もしなくてもいいし。数えればいいだけ。
 今日食べたのはおすしだったのだけれど、同じ価格の100円ショップが流行るのも納得できるような気がした。やっぱり、単純なものの方が気楽だし。


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 今週の土曜日は、「スウィーテスト・デー」なのだそうだ。10月の第3土曜日。
 【暦のツボ】っていうメールマガジンに書いていた。
 引用すると、

「親切に対して感謝と言葉とキャンディーを贈る日」

 とのこと。
 知らなかった。
 今週の土曜日は仕事で久しぶりに有楽町に行ってくるのだけれど、とりあえず出掛けにキオスクでキャンディーを買おうかなとかなんとなく思ったり。
 一日誰にもあげるチャンスがなかったらどうしようとも思うのだけれど、そんなことはまあないか。
 とりあえず、時期的に喉飴でも。
 ちょっと広めてみよう、とか思った。

 それにしても、このメールマガジン(『まぐまぐ』で登録することができる)を読んでいると、世の中には様々な記念日があるのだなと思わされる。
 たとえば、7月22日は「ナ(7)ッ(2)ツ(2)」の日だそうだ。1996年に日本ナッツ協会が制定している。
 また、5月29日は、「こんにゃく」の日だそうだ。1989年に日本こんにゃく協会が中心となって制定している。
 さらに、11月1日は、「犬の日」だったりする。これは「ワン・ワン・ワン」という犬の鳴き声から。1987年にペットフード工業会が制定している。

 世の中には、いまいち活動が見えない協会が多くてすごく楽しい。
 だって、日本ナッツ協会って、普段何をしているんだ? って結構本気で心配になってしまう。
 もしかしたらナッツ人気投票を開催したり、真剣にピーナッツの割り方を研究したりしているのかもしれない。
「ピーナッツだよ!」
「いや、ピスタチオだ!」
 とか激論を交わしていたりして。
 まあ、実際のところはナッツの良さをたくさんの人に知らしめるべく啓蒙活動を行っているのだろうけど。
 天下り機関だったりして。

 また、変り種では【拾得物の日】というのもある。
 引用すると、

「1980年(昭和55年)に東京・銀座で自動車運転手大貫久男さんが現金1億円を拾った日。結局落とし主は現れず、1億円は全額大貫さんの手に。」

 それで、【拾得物の日】が出来てしまうのだからもう本当になんでもありなんだなとか思う。

 メールマガジンを読んでいると、結構最近になって制定されたものも多い。と言うか、結構宣言した者勝ちなところすら垣間見える。
 制定って言っても、それをどこかの機関に申請し承認してもらうわけではないのだろうし。
 だから、自分たちが定めた記念日を何らかの形でアピールすれば、うまくいけばちゃんと定着したりするのだろう。メーカー側がある商品を売りたいがために、制定したような日もたくさんあるようだし。
 それだったら、自分でも勝手に記念日を作ることができるということになる。
 そういうのを考えてみるのも面白いかもしれない。

 【暦のツボ】は、いかに自分が暦に関して無知なのかがよくわかるし、おもしろいですよ。


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 お知らせ

 土曜日の朝にはとりあえずキャンディーを買ってみましょう。
 夜にはいくつ、残っているでしょう?


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