Sun Set Days
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2001年10月25日(木) たぶんもう見ることのない景色

 今日は出張先のビジネスホテルから。
 埼玉県。
 ネットにはノートパソコン+PHSで繋いでいる。僕はDoccimoユーザーなので、携帯もPHSも使うことができるのだ。そしてPHSのほうは、部屋以外でネットに繋ぐときに利用している。64Kって、いまでは早くもなんでもない速度になってしまっているようだけれど。
 ホテルは新幹線の高架の近くにあって、音が結構響くのだと聞かされていたのだけれど、帰ってきた時間が遅かったので気にはならない。
 仕事を終えた後、出張先の後輩と飲みに行ってきた。いろいろ話す。最近はこんなのが多い。もちろん今日も中ジョッキ1杯+ウーロン茶(今日は2杯)。
 明日は出張先での仕事が終わった後都内で仙台からやってくる同期と待ち合わせをしているから(そして飲むわけだから)、なかなかにタイトなスケジュールであるということができるかもしれない(終電には間に合うのだろうか?)。

 いまこの文章を書いているビジネスホテルはどうしても間接照明なので、随分と薄暗い。
 部屋の中には小さなテレビがあって、カーテンは遮光のペーズリー柄。もちろんユニットバス。
 窓の向こう側には大きな駐車場と、大きな電信塔が見えている。
 遠くにコンビニの明かり。
 たぶんもう見ることのない景色なんだと思う。

 そう考えると、不思議な気がする。

 ホテルの部屋では、椅子に座ってこの間先輩が持ってきてくれたJALの機内誌「winds」を読んでいた。先輩が飛行機に乗ったときに持ち帰ってくれたもので、10月号。読み物好きの僕のことを思い出して、おみやげに(?)持ってきてくれたのだ。そういう経緯だったので、もちろん有難くもらいながら、カバンのなかに入れっぱなしになっていた。で、今日ビジネスホテルの部屋でそれをぱらぱらと読んでいたのだ。
 その中に、飯田裕子というカメラマンがミッドウェイ環礁(北回帰線よりは北、日付変更線よりは少し東)を訪れた写真と文章のページがあって、その中の一つのエピソードがとてもよい感じだった。

「ボウリング場」というやつ。

 かつてミッドウェイに米海軍が駐留していた当時に作られた「ミッドウェイ・ボウル」という名前のボウリング場が、いまでも夕方の2時間だけ営業しているというエピソード。写真は、薄暗い、貸し切り状態になっているボウリング場のなかのものと、建物を写したものの2枚。
 レーンは歳月の後に随分とくせのある歪みをみせるようになっているとのことで、そういうところにとても味があるような気がする。
 ほとんど人のいない打ち捨てられた土地に、夕方の2時間だけ営業を続けているボウリング場。
 まるで一昔前のハードボイルド・ムービーのようだ。


――――――――――

 そして、昨晩も午前3時就寝、午前5時起床のままいまの時間まで起き続けている僕としては、さすがにそろそろ眠らないといけないような気がする。
 最近はどうも、夜中になると目が冴えてくるので、ちょっと修正していかないといけないなと思う。
 もう少しお酒の量を増やしたらすぐに眠れるような気もするけれど、疲れているときにお酒をたくさん飲むと危なそうだから、それ以外の方法で考えよう。

 もちろん、頭は眠くなくても身体は眠りを欲しているから、横になればすぐに眠ることができるとも思うのだけれど。


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