Sun Set Days
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2001年10月26日(金) 『正しいコンピテンシーの使い方』

 最寄駅に着いたのが0時30分。ホームに降りて行く人たちを見やりながら、こんな時間にこんなにたくさんの人たちが活動していたことになんとなく驚いてしまう。階段を下りると、タクシー乗り場には長蛇の列ができていて、今日は24人並んでいた。
 たくさん並んでいるのを見ると、ついつい面白がって数えてしまう。
 この時間帯の駅前って、タクシーの運転手にとってみれば、釣り竿を差し入れるたびに魚が釣れるような状況なんだろうなと思う。

 ちなみに、この文章を書きはじめているのは27日の午前1時15分過ぎだ。基本的にこのDaysは日をまたいでから書いたり更新することが多くなっている。

 今日は渋谷で仙台からきた同期と合流して、飲みに行く。
 待ち合わせていたのがQ-FRONTの前。
 1FがDVD売場になっていて、黒山の人だかりができていたのでちょっと覗いてみる。
 そこではBOOWY(Oに/がついている文字がなくて残念)のDVDが流れていた。

『LAST GIGS』

 当時(1988年!)の東京ドームでの解散コンサートの様子を収録したものだ。店内で画面を覗き込んでいるのは、大体僕と同じくらいの、いわゆるBOOWY世代の方たち。僕もちょっと見る。氷室京介が映っていて、若いなーと思う。
 僕はCDは持ってはいないのだけれど、もちろん聴いてはいた。僕らの世代では、学園祭にはかならずBOOWYとユニコーンをやるバンドがいたし、当時カラオケに行くと必ず一人は「ONLY YOU」とか「わがままジュリエット」なんかを歌っていた。CDを持っていなくても曲を知っているようにはなる。
 僕は上記の二つのバンドならユニコーンの方が好きだったのだけれど(と言うか、昔はCDを全部持っていたし。奥田民夫が好きだったのだ)、高校生くらいに聴いていたりまわりで流れていた音楽はやっぱり思い出深いものがある。このDVDはどれくらい売れるのだろう。
 BOOWY世代の方々は可処分所得が多そうなので、結構みんなDVDを持っていそうな感じもするし(PLAY STATION2でも見ることができるし)。

 飲みに行った店では、話に花が咲き、今日は珍しくビールの他にカクテルを一杯飲む。同期の頼んだものも「飲んでみろよ」と勧められて一口飲む。うう……苦いよ、としかめつらをつくる。ショートのカクテルは強すぎてダメだ。今日は3人で飲んだのだけれど、2人は強いので(うち1人は洒落にならない強さ)やれやれと思う。しょうがないので、アプリコットジュースなんかを飲んでいた。

 店を出たら、飲んでいたお店(道玄坂沿い)の1Fにシアトルズベスト・コーヒーがあったので、チャイをテイクアウト。シアトルズベスト・コーヒーははじめて。メニューを見て一瞬どれにしようかなと迷うのだけれど、酔っ払っていることもあって、喉が渇いているのにホットを頼んでしまう。まあ、おいしかったけれど。
 それにしてもすごい人の数。時計がなければ時間を勘違いしてしまいそうだ。

 週末の終電近くの東急線はちょっとした地獄絵図だ。ぎゅうぎゅうに混み合い、つぶされそうになる。しかも、僕は今日出張先からそのまま移動してきていたのでカバンを二つ持っていて、手がちぎれそうになる。発車間際に、これでもかと言わんばかりにさらに人が乗ってきて、うう……とか心の中でつぶやく。
 手を伸ばしてなんとか吊り革を確保する。片方のカバンを肩にかけて、もう片方のカバンをしっかりと手にとって。
 カバンの中の本を取り出すこともできない。
 ウォークマンで音楽を聴いていたのでよかったのだけれど。
 途中の駅からようやく電車内に隙間ができて、本を読みはじめることができた。


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『正しいコンピテンシーの使い方』読了。ヘイコンサルティンググループ著。PHP研究所。
 最近の人事のはやりでもあるコンピテンシーが、誤解されて理解されているという導入部分からはじまり、タイトル通り正しいコンピテンシーについて解説を行っている本。
 その誤解とは、「高い成果を出せる優秀な社員が普段とっている行動特性」という認識であり、コンピテンシーというのはそういった表面的なものではないのだということを様々なアプローチから述べていっている。このヘイコンサルティンググループというのはアメリカでのコンピテンシーの概念の提唱者デビッド・マクレランドがつくったものであり、自分たちが本流だというような説明が導入部分で触れられている。そして、最近の流行の中で、ちょっと表層をかじっただけのコンピテンシー関連本が多いと控えめに糾弾している。
 もちろん、読むほうからすると、表層をかじっただけではないのは歓迎なのだけれど、だからといって全面的にこの本が最高だと鵜呑みにできるわけでもないし。大切なのはやっぱり内容だし。
 その内容はと言うと、そういうことを書くだけあってわかりやすかった。図表が多く、最近は一時ほどのブームは去ったEQ(厳密にはEI)との絡みもあったし、とりかかりとして、コンピテンシーの概要を知るためにはよかったのではないかと思う。僕の勤めている会社でも昨年からコンピテンシーを使用しはじめているし、なにかと参考になるところも多かったし。


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 お知らせ

 さすがに今日はちゃんとねむろう。


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