Sun Set Days
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明日は出張に行くため、朝4時起きの予定。7時台のJALで福岡に行ってくるのだ。もちろん、余裕を持って部屋を出ることにしているのでその起床時間。やっぱり、余裕を持って行動をしていたいので。 でもまあ、かなり早いと言えば早い。眠たかったら飛行機で眠るのでなんとかなるとは思うのだけれど。
さて、今日は同僚と2人で焼き肉を食べてきた。 仕事を21時頃に終わらせて、それから同僚の車で2ヶ月ほど前にできたばかりというお店に行ってきたのだ。なんでも、オープンしたときにはとても混んでいて、かなり待たされた店だったのだという。 そして、その2ヶ月の間に焼き肉屋をめぐる状況は大きく変わり、今晩は平日であるにしても非常に寂しいものだった。 なんと、結構広い店だったにも関わらず、お客が2組しかいなかったのだ。1組は僕と同僚で、もう1組が若いカップル。 それだけ、本当にそれだけしかいなかった。 お店に入るときに、靴箱の木の板(鍵になっている)を確認したので間違いない。4人。その大きな店にたった4人しかお客がいないのだ。 座敷に通されて周囲を見回して、同僚と「想像以上だ……」と呟きあう。あまりにも空間が閑散としていて、活気のようなものがほとんどない。焼き肉は好きな食べ物のひとつなので比較的よく行っているのだけれど、大きいチェーン店がこんなに空いているのを見るのははじめてだった。ちょっとカルチャーショックを受ける。関西の方で狂牛病騒ぎで客足が激減し、民事再生法を申請したチェーンがあったという新聞記事があったのを見たけれど、それにも納得することができる。こんな平日の夜が続くのであれば、体力がないところはばたばた倒れてしまう。 僕らはそれでもそれなりの量を頼んでもりもり食べていたのだけれど、その間も他には1組も客が入ってはこなかった。 不思議なことに、それだけ空いているお店では、なぜか僕らの会話まで小声になってしまうのだった。大声と笑い声こそが焼き肉屋には相応しいものだと思うのだけれど…… テーブルに当店の人気メニューベスト5が書かれていたのだけれど、1位は「とんとろ」だったし。 豚だよ……
いずれにしても、一連の騒ぎによる消費者の牛肉離れがいつまで続くのかは予測しずらい事だけれど、また賑わいが戻ればいいなとは思う。
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今日は部屋に帰ってきて、出張の準備をしながら、ものすごく久しぶりにピチカートファイブの『SOUVENIR 2001』を聴いていた。1993年に発売されているのに、なぜか「2001」。 当時、『BOSA NOVA 2001』がとても素敵なアルバムで、それで続けて発売されたそのリミックス的な位置付けのこのアルバムも買ったのだった。懐かしい。
当時はもちろん2001年なんてものすごく遠い先の話だった。 けれどもすでに2001年も終わろうとしていて、僕はいまその頃には想像もしていなかったような街にいる。 何が起こるのかは分からないし、それは今後ももちろんそうなのだけれど、だからこそ面白いとも思うのだけれど、改めて不思議なことだとしみじみしてしまう。 当時僕はまだ10代で(それはちょっとかなり昔のことのような気がする!)、いまでもまあ基本的にはそうなんだけれど、いろんなことにいちいちうかれていた。好きなアーティストの新しいアルバムが出るといえばうかれ、好きな女の子と遊びに行けばうかれ、楽しみにしていた映画が町にやってくればうかれ、文章を書いていればうかれ、そして早朝や夜に散歩をしてはうかれていた。 人生はもちろんなかなかうまくいくようなものではないのかもしれないし、厳しいものなのかもしれなかったけれど、それでも目の前の世界がどういう世界なのかを決めるのは自分次第なのだということくらいはそのときにもわかっていた。だから無理矢理でもうかれていたのだし、同じものを見るときには絶対に明るい部分を見るようにしようと決めていた。大変なことなんて放っておいても向こうからやってくる。だったら、それが来ていないときにまで深刻ぶるのはかなしいことだと思っていたのだ。 基本的なスタンスは、いまもあんまり変わっていない。 三つ子の魂は百まで突き進むのだ。 もちろん、そんなに人間ができているわけではないので混乱してしまったりやれやれだと思ってしまうようなときもあるけれど、それでも基本的には物事の明るい面だけを見るようにしたいし、してるし、深刻な出来事もできるだけちゃかしてしまおうとは心掛けている。そのためか、いままで知り合ってきた人たちにはかなりの程度で前向きだと言われるのだけれど、本当はもっとずっと単純なことなのだとしんじている。そしてたぶんどこかでは無理をしているのかもしれないけれど、自分が耐えられるところまでなら、無理をしてもいいんじゃないだろうかとは思うのだ。好きでやっていることなのだから。
先週、27歳の誕生日あたりから書きはじめていた小説の第1稿が完成した。原稿用紙に換算すると約200枚。 最近時間は本当になかなかないのだけれど、逆にそのせいなのか短い時間に集中して書くことができた。かなりのハイペースだ。HPの方で毎月更新している『From Pure〜』のほうは出張中などに書いていたこともあってほとんど第1稿のままなのだけれど、今回のはちゃんと推敲を何度もしようと思っている。だから、書きっぱなしではなくて、手直しをこれから間を置いて何度か行っていく予定。 昔(学生の頃)書いていた物語と同じ町を舞台にした、ストーリーの異なる物語。海辺の小さな町の高校生の男女の、ひと夏の物語。
タイトルは、『N43゜』(仮称)。
休日の前夜に書いていて止まっては、この先をどうしようって部屋の近くにある終日営業のファミレスに1人で行ってドリンクバーでコーヒーをおかわりしながら、こういうエピソードを入れたらいいかもというのをノートに書きながら考えていたりして、そういうのが楽しくて。自分が楽しめて、その結果として物語が出来上がるなんて、とてもおもしろい趣味だよなとは思う。 もちろん、質的な部分を少しでも高めようとする過程で、楽しいばかりも言っていられない部分もたくさんあって、苦しくもなるわけだけれど。 いずれにしても、できるだけ集中してやっていけたらとは思う。 情景を思い浮かべるようにして(そういうのが愉しいのだ)。
さて、相変わらず部屋を満たしているピチカート。 ピチカートファイブには、何曲かとても優しくて胸をうたれるようなうたがあるのでこまってしまう。 ピチカートの歌に出てくるような、大人になれるだろうかって、昔聴いていたときにはよく思っていた。 自分の感情と大切な人に誠実で、どこか不器用で、結構傷つくのだけれどたぶん笑っている方がずっと似合うような大人に。
いまだに、やっぱりなかなかに難しいのだけれど。
あー、何だか今日は「感傷スイッチ」が入っていますね(←今後、この呼称を定着させる計画)。 ほぼ毎日文章を書いていればそういう日ももちろんありなわけです。 さて、あと4時間弱で起きなければならないので、今日はそろそろ終わりにします。
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to うさうささん いままでお疲れ様でした。そして、ありがとうございました!
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