Sun Set Days
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僕はスーツを着ているとそうでもないのだけれど、私服になると実年齢よりも3〜4歳くらい下に見られることが多い。 たとえば、今年の春先に丸井で買物をしていたときに新しい名刺入れを探していたら、「新社会人の方ですか?」と店員に言われてしまった。まあ、これは時期が悪かったとは思うのだけれど。 さらにその日、靴も新しく買おうと思って選んでいたのだけれど、いろいろ手にとっていたらやっぱり店員に「就職活動ですか?」って訊かれたし。 「採用する方なんです」とは言わなかったけれど。 どんどん若くなってるよ…… 基本的には、別に年相応に見えるような服装をしよう! とかは思わないのだけれど、あんまりそういうふうに言われると、さすがにちょっと複雑な心境だったりはする。
別に特に若作りをしようとしているわけではないのだ。 普通にボタンダウンのシャツとか、カーディガンとか、チノパンとかジーンズとかの服装をしているだけなのだ。 しかも基本的には無地系のシンプルなやつが好きなのに(SHIPSとかARROWSとかの)。 でも言われてしまう。くう……
でも、思うのだけれど、僕くらいの年齢の服装って、どういうのが基本なのだろう。 なんだかとても中途半端な年齢のような気がする。
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洋服と言えば、いまの小中学生はとても服装に気を使っていると思う。 かつて、僕の通っていた札幌市内の小学校なんて、ほとんどの児童たちがジャージかトレーナーだった。 そしてそのことに何の疑問も抱かなかった。 プーマのジャージとか買ってもらったら、もう嬉しくて早速着て部屋でうかれてたし。 でも、いまの小学生の着こなしを見ていると、時代は確実に変化しているのだなと感心してしまう。 朝電車通学をしている小学生たちを見ることがあるのだけれど、彼らを見ていると色やスタイルのコーディネートがちゃんとできているのだ。中にはカバンや靴の小物まで、やけに凝っている子供さえいたりする。コンビネーションニットだよ! とか驚いてしまう。 見えないけれど、たぶん腕時計とかもすごいのだろう。 まあもちろん、そういう洋服を販売している店が増えたという環境的な要因が大きいのだとは思うのだけれど、ある新聞の記事には小学生のなかにもモデルがたくさんいて、ファッション・リーダーになっているというのだから何だかすごいことになっていると思う。たぶん「小学6年生」とかも、いま見ると僕の頃とは違うのだろうな。ファッション特集とかあったりして。
でもまあもちろん、それ自体はよいことだとは思う。 もしかしたら、どちらかと言うと親が願望を押し付けてしまっている部分があるのかもしれないけれど、子供たちが自分たちで着たい服を(予算の範囲内で)選んでいるのであれば、それはそれで気に入るものが見つかればいいねと思うし。 洋服はたくさん失敗しないと自分に何が似合うのかわからないとよく言うし、だったらそれを早い時期からやるに越したことはないわけだ。もちろん、何でもかんでも買ってもらったりするようなやり方はまずいとは思うけれど。
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僕なんか中学校に入りたての頃は、全然洋服なんて気にしていなくて、平気で母親が買ってくるようなやつを着ていた(そして母親が買ってくる洋服が痛い確率は、イチローの打率よりもずっと高かった)。 いまでこそ恥ずかしくって穴があったら入りたいくらいだけれど、当時はツータックのケミカルジーンズとか、紅葉柄のボタンダウンシャツだとか、書いているだけで泣けてくるような洋服を平気で着ていたのだ。 紅葉柄のボタンダウンシャツなんか、どんな季節に着ていようと、僕の周りだけ常に秋だったわけだし。
ミスター紅葉。 100メートル先からでも、僕が歩いてくるのがわかるくらいに強烈な赤。
やがて思春期(中2の途中くらい)になるとそういうのがとても恥ずかしくなって、高校生になってからはアルバイトをはじめて資金が出来たこともあって、少しずつ自分で買うようにして揃えていったのだけれど。
それにしてもツータックとか、思い出すとすごく懐かしい。 足首のところがものすごく細くなっていて、履いたり脱いだりするのにかなり時間がかかるのだ。 ケミカルウォッシュなんて、絶対に身体に悪そうな激しいムラだったし。 だからはじめてリーバイスの501を買ったときには嬉しかったし、友人たちといままで自分たちが履いていたのはジーンズじゃなくてヂーンズだよとかふざけて言い合ったりして。タックの数を競い合っていたのは、まるで熱病に浮かされているみたいだったよねと遠い目をして語ったり。
まあ、別にいまでも洋服の趣味が良いわけではないのだけれど、シンプルで気に入るやつを着ていたいなとは思ってはいる。
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ヂーンズって……
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