Sun Set Days
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2002年04月06日(土) ビニールクロスを取り替える。

 昨日、打ち合わせが深夜まで及び終了したのは午前3時。
 警備会社から電話がかかってきて、不審がられるほど。
 でもまあ、メンバーが各地に散っていてなかなかマネジャーと打ち合わせのできるタイミングがなかったので、今回のタイミングで打ち合わせを持つことができたのはよかったことで。
 仕事場を離れ、後輩に車で送ってもらい近くの終日営業のファミリーレストランの駐車場で降ろしてもらう。
 後輩は妻帯者で今年生まれたばかりの男の子がいるのでそのまま帰り、1人で中へ。
 午前4時前に食事か……と思いながら、それでも結構しっかりとした食事とドリンクバーを頼む。お昼からほとんど何も食べていなかったので、おなかがすいていたのだ。
 店内は金曜日の夜(厳密に言うと土曜日になっているのだけれど)のため、混み合っていた。若い4人組(男と女の比率はまちまち。組み合わせの練習問題みたい)とカップル、それからおじいさんとおばあさんが、それぞれ1人ずつ離れた席に。
 もちろん、その2人は別々の関係のない人なのだろうけれど、いろいろと想像をめぐらせてしまう。
 午前4時少し前に1人でファミリーレストランにいるおじいさんやおばあさん。窓の向こう側には過去の記憶を照らし出すかのような車のヘッドライト。どうしたのだろう? とか興味はそそられる。
 店員もさすがに疲労の色が濃い気がする。
 近くにあるのでたまに深夜に食べに来たりするのだけれど、よく見かける顔だ。
 ドリンクバーに関しては、いつだって元をとってやると子供じみたことを思っているのだけれど、さすがに一杯だけでやめておいた。

 そのファミリーレストランは国道沿いにあって、さすがにその時間になると車通りはぐっと少なくなる。ただ、トラックが利用することで有名な国道2○6号線なので、大型車だけは意外と、と言うか結構走っている。
 信号を渡って、緩やかな坂道をのぼる。
 その坂道を直進すると最寄の駅に着くのだけれど、僕の住んでいる部屋は途中の交差点を左折する。
 すぐにセブンイレブンやファミリーマートがあって、コンビニだけはたくさんあるのだ。

 セブンイレブンに寄って午後の紅茶のストレートティーを買う。
 いまだに、午後の紅茶を買うときにはCharaの「大切をきずくもの」のことを思い出してしまうときがある。
 たぶん前にも書いたことがあると思うのだけれど、あの曲はよいと思う。特に出だしのところが。

 部屋に着いたときにはすでに午前4時半を回っていた。
 どうしてか眠たくなかったので、そのまま部屋の掃除をはじめることにする。
 6日の午前中に、半年に一度の防災設備の点検があることを思い出したのだ。
 出張の連続で、荷物が結構乱雑になっていたりしたし、ちょうどいいかなということで。
 もちろん、そんな恥ずかしいほど散らかっているわけでもないのでそのまま眠ってもよかったのだけれど、その防災施設の点検は管理会社の人も一緒に来るもので、インターホンを鳴らして誰も出ないと、勝手に合鍵を使って部屋の中に入ってくるのだ。
 そのときに、熟睡していて勝手に部屋にあがられるのはちょっといやな感じだな……と思ったのもあって。

 それで、少なくともその防災施設の点検が終わるまでは起きていようと思ったのだった。


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 掃除はある程度の段階で終わり、点検は10時以降に来るとのことだったので、先にクリーニングを出しに行ったりして、点検の人を待つ。
 10時過ぎにインターホンが鳴る。
 防災設備は2箇所、台所天井にある火災報知器と、ベランダにある非難ハシゴの確認のみで終了になる。10分とかからない。
 点検員がベランダにあるハシゴの動作状況を確認しているのを見ながら、なるほど、ああやっておろすのかと思う。
 けれども、僕の部屋は2階なので、もし本当に火災が起こったら、そのままベランダから飛び降りてしまうのだろうなと思ってしまう。
 それほど高くないし、地面はちょうど芝生になっているし。

 それから洗濯をはじめる。
 洗濯物がたまっていたのだ。
 全自動なので、ものすごく簡単だ。全自動洗濯機を発明した人とは、個人的にものすごく仲良くなれるような気がする。プロジェクトXあたりでやらないだろうか、全自動洗濯機を作り出した人たちのことを。
 そして、洗濯機が回っている間に近くのスーパーまで出掛けてくる、そこでシャンプーとか透明のビニールクロスなどを買ってくる。
 その帰りには書店にも寄ってくる。

 僕の部屋は中央に食事も仕事も兼ねるガラストップのダイニングテーブルを置いているのだけれど、そのビニールクロスが替え時かもしれないと思ってしまったのだ。
 それで、1回目の洗濯物を取り込んだ後、2回目の洗濯物を回している間に、買ってきたばかりのビニールクロスと取り替える。
 やっぱり、それだけで気分が新鮮になる。
 テーブルのトップとビニールの間に幾つかのポストカードや映画のチラシ、それから雑誌の切抜きの写真なんかを挟めているのだけれど、それを他のものと変えようかなとやってみて、でも結局同じものにする。気に入っているものが多いのだ、とても。

 音楽も掃除をしているときから、いろいろなCDをかけていた。

 Cooco。
 Stevie Wonder。
 Jellyfish。
 Usher。
 鬼束ちひろ。
 Pizzicate Five。

 脈絡もなく、目に付いたCDからいろいろと。

 不思議と眠たくないので、こうやってDaysを書いている。
 Daysを書いたら、眠ろうと思う。
 ベランダにかかっている洗濯物は今日の天気だと乾くのはきっと早いだろうし、クリーニングも明日にはできている(まぁ、明日は出勤なので受け取りは遅れてしまいそうだけれど)。
 いずれにしても、睡眠時間のことさえ横においておけば、よい感じの休日なんじゃないかなとは思う。
 ビニールクロスも変えたし。
 それだけでよい休日とか言ってしまうのは、もしかすると随分と安上がりなのかもしれないけれど。

 けれども、本当に自分の部屋でこうやってのんびり日中を過ごすことは久しぶりの気がするので、かなり満足度は高かったりする。
 あとは深い眠りに落ちよう。


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 お知らせ

 書店で、ようやく話題の『江國香織ヴァラエティ』を購入しました。
 でも、これは書店で結構探しました……新刊文芸書のところに置けばもっと売れると思うのに、判型の関係なのか文芸雑誌コーナーに置かれていました。
 そして、中身はまだ読んでいなくてこれからなのですが、個人的にはあの表紙はちょっと……
 確かに、江國さんはとてもきれいな人だとは思いますが、作家のこういう本でアップの顔写真の表紙というのは個人的には……
 もちろん、ぱらぱらと見ている中身はとても興味深そうで読むのが楽しみではあるのですけど。

 でも、こういう本が出てしまうのって、やっぱりものすごい人気なのですね。すごい。


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