Sun Set Days
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今日新聞を読んでいたら、吉野家が11日から牛丼を中止という記事が載っていた。BSE騒動に端を発する米産の牛の輸入停止はいまだ進展を見せず、業界4位のなか卯、3位のすき家に続いて、ついに業界の雄である吉野家まで中止になってしまうのだ(ちなみに、2位の松屋はまだ中止しないとのこと。定職メニューが多く、注文が分散化しているのが功を奏しているらしい)。
ということで(?)、今日の帰りは後輩たちと4人で連れ立って吉野家に行ってきた。明日で最後になるのなら、明日の夜仕事が終わった後駆け込んでももう食べられないかもしれなくて、それなら今晩が最後のチャンスだろうと思ったのだ。 ちなみに、僕はいま住んでいるところの近辺に吉野家がないこともあって、この1年くらい一度も吉野家に行ってなかった。以前の部屋は歩いて10分とかからないところに吉野家があったので、夜眠れないときなんかによく行っていたものなのだけれど。 それでも、吉野家は結構好きで、特に安部社長のキャラクターも好きで(「Days Select」:2002年3月13日『吉野屋の経済学』参照)、やっぱりあの味に親しんだ者としては、牛丼が食べられなくなるのは正直悲しい。ファストフード好きなので、価格云々の前に、あの独特のチープでくせになる味が好きなのだ。それに、代替商品として投入されているカレー丼とかいくら丼とかも、牛丼のあの完成された味に比べるとやっぱり見劣りするとの話だし……(まあ、自分で食べてみないと何とも言えないけれど)
後輩の車に乗って到着した店は、新聞記事の影響もあってものすごく混んでいるのでは? という予想を裏切って普通の混み具合だった。並ぶことになるかもとさえ思っていたので少し拍子抜けする(気持ちのどこかで長蛇の列ができていたりするような、お祭り騒ぎのような様子を期待していたのだ)。席について、大盛と卵と味噌汁を注文して、相変わらずすぐに出てくる牛丼を食べる。懐かしい味で、これがもうしばらくは食べられなくなるのだなと、一年間も食べてなかったくせにしみじみとしてしまう。
牛丼だけにあっという間に食べ終わり、食べおさめ終了と言い合う。 そして、部屋まで後輩の車で送ってもらい帰ってきた。
もちろん、牛肉の輸入停止はそう長い間続かないとは思うけれど(横と下からの圧力は続いていくだろうし)、それでも牛丼の店から牛丼がなくなるのってなんだか不思議な気がする。何かだけに頼っていたら、その何かがだめになったときに大変になってしまうのだ。けれども、何かに集中しないと、なかなか効率化が進まない面もあるだろうから、バランスというのは本当に難しいものだと思う(現に、吉野家は牛丼という単品にこだわり続けることで牛丼中心の精緻なオペレーションを構築してきたわけであるし)。
ただ、あの有事に強い吉野家のことだ。きっとこれからも様々な手を打ち続け、この破綻以来最大の危機をも乗り切っていくのだろうなと思う。
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お知らせ
今日は数人のアルバイトに「○○さんは何型ですか?」と訊ねられました。 「何型だと思う?」と訊き返してみると「O型。じゃなかったらA型」とのこと。 正解はA型です。一応マメなんです。これでも。
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