Sun Set Days
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今日の関東地方はとても寒くて、まるで冬が戻ってきたかのような一日だった。朝方の出勤時には、細かな雨さえ降っていた。僕は傘をさして、音楽を聴きながらてくてくと歩いていた。まずは最初住宅街の路地を歩いていき、途中で小学校のグラウンドの横を通る。土日には野球少年団くらいしかいない小さなグラウンドだ。今日は雨が降っていたせいなのか、練習が休みなのか、それとも試合にでも行っているのか、グラウンドには子供たちの姿はなかった。ただ、地面が雨に暗く染まって、一様に濡れていた。
かつて、自分も小学校に通っていたのだと思うと、なんだか不思議な気がする。いつも同じ場所に登校して、同じ友人たちと話をして、遊んだり勉強をしていたなんてまったく信じられない。毎日毎日顔を突き合わせていて、それでも話すことは尽きずにあったのだ。一日一日に楽しいことと、嫌なことと、やらなくてはいけないことがたくさんあったのだ。
まったく、不思議だと思う。僕は別に学校が嫌いな子供ではなかったけれど、いま振り返ってみると、よく毎日ちゃんと通っていたなとあらためて思う。 当時は何の疑問も抱かずに登校していたのだ。 いまからまた通えと言われたら、一瞬躊躇してしまうかもしれない。
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お知らせ
それでも遠足のこととか、写生会のこととか、ちょっとした授業のこととか、思い返してみると思いがけずたくさんのことを覚えていたりするのです。 それだけ濃密な時期だったということなのでしょうか?
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