Sun Set Days
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昨日は仕事が終わった後、6人で飲みに行った。 横浜駅西口付近にある創作料理を出す居酒屋。 店はビルの3階か4階にあって、案内されたのは小さな個室だった。間接照明で薄暗い、枯れ木などが飾られたインテリアには脈絡はなかったけれど今風の雰囲気は出ていた。 その個室には窓があって、窓からは23時の横浜駅付近の雑踏の様子が見えていた。僕は左利きなのでいつものように左側に座り、窓に一番近い席だったことにとりあえず嬉しくなる。普段見ないような光景が、そこからは見えていた。
横浜はなんだかんだいってもやっぱり大きな都市だ。人口は350万人もいるわけだし、駅周辺には23時だというのにたくさんの人たちが歩いている。しかもそれは金曜日の夜ではないのだ。木曜日の夜で、ほとんどの人にとっては明日も仕事があるはずなのに。 ただ、僕ら6人は金曜日が休日だったので随分と気楽な気持ちでいた。それが週末だろうと平日だろうと、休日の前の晩の解放感っていつだって変わらずにある。社会人になって何年も経つのに、相変わらず夜更かし気味になってしまうのも休日の前の晩にありがちなところだ。それはたぶん、休日の前の晩に早く寝てしまうと、損をしたような気分になってしまうからなのかもしれない。
お腹が減っていたので、結構な量を注文して、ビールで乾杯をする。お腹が減っているときって大概そうなのだけれど、ついつい過剰発注気味になってしまう。注文した後で、「テーブルに載らないかも」などと言う。 それでも料理は順次運ばれてくるので、意外とテーブルから溢れることはなく、いいペースでお酒を飲んで食事を食べる。様々な話題で盛り上がり、おかわりをしながらみんなで(いつものように)喋る。
結局、店を出たのは、午前4時少し前だった。休みの解放感も手伝ってか、ものすごく久しぶりにそんな時間まで飲んでいた。店が5時までだったこともあって、時間を気にしないでいろいろと話していたのだ。2時を過ぎた頃から、人によって眠気の波が訪れている人とそうでない人とがいて、そういうギャップもなんだか懐かしい感覚だった。たとえばそう、学生の頃はよくこんなふうに深夜まで遊んでいたなあというような。 そこが小さな個室だったこともよかった。途中何度も窓の外を見ていたのだけれど、気がついて顔を上げて左側の窓を見るたびに、飲み屋やカラオケやビルのネオンが消えていった。人通りは少なくなり、最後の頃には眠らないように見える街さえも眠りにつきはじめてしまったかのようだった。僕はかなり喋る方なのでずっと喋り続けたり、他のメンバーの話を聞いていたりした。そういうまったりとした朝までの飲みがみんな久しぶりだったこともあって、「こういうのっていいよな」というような言葉が出てきていた。話を聞きながら、僕もそう思っていた。なんとなくまったりと、のんびりと時間だけがゆっくりと流れていくというようなどこか懐かしい感覚を感じながら。
会社は組織なので、たくさんの社員がいる。たとえば本部の部署もそうだし、自分が今いる現場(店舗)だってそうだ。一人では仕事ができないし、たくさんのメンバーと協力し合いながら成果を挙げるために頑張っている。けれども、基本的には一緒に働く人たちを選ぶことはできない。気の合う人もいれば気の合わない人もいる。たとえばいま僕がいる店舗には100名くらいが働いているけれど、その全員とうまい関係を結ぶのは簡単なことじゃない。けれども、社会人として、給料をもらっている身としてある程度の関係性を築くことができる。多かれ少なかれ、どんな職場でもそういった側面はあるだろう。
ただ、これは本当に幸運なことだったと思うのだけれど、いまの店舗には気の合うというか、そういうメンバーが多かったのだ。もちろん全員ではないし、立場上様々なトラブルの調整等もなかったわけじゃないけれど、それでもいい意味で気持ちよく働いていくことができた。きっとそれってとても稀有なことなのだと思う。 もう一ヶ月もしないうちに別の場所にいて、きっといまのメンバーと同じような形にはならないのだろうなと思う。もちろん、そんなに激変するというわけではないだろうけれど、それでもやっぱり簡単にはいかない部分は少なくないのだろうなと思う。だからこそ、いまの環境に感謝しなければならないし、新しい場所でもさらにいい環境を作ることができるようにしなくちゃなと思う。
とりあえず、もう少しだということもあって感傷的になっている面も多分にあるのだけれど、横浜でのメンバーはよかったなと改めて思っていた。そういうめぐり合わせは本当に感謝するべきことなのだろうなと思う。
店を出た後、お酒を飲んでいなかった後輩の車で送ってもらった。車に乗り込む前に、近くのコンビニでみんなアイスクリームを買って(僕はモナカを買った)、それをみんなで食べた。 車に乗っている間に空は少しずつ青白みはじめ、後部座席の後輩が「うわー、もう明るくなってるよ」と言っていた。 助手席の窓から空の色が変わっていくその様子を見ながら、こういうこともずっと覚えていて、何かの途端に思い出したりするのだろうか? というようなことを考えていた。
そして、こういうこともDaysに書いておくことで、本当に容易に思い出すことができるようになる。記憶からは消えたように感じられても、1年後や2年後に読み返してみたときに、きっと今日はまだ鮮明に覚えている今朝のことを、空気の色のようなものを、ありありと思い返すことができるようになるのだ。いままでも、昔のDaysを読み返したときにそんなふうに思ったり感じたりすることができたように。 たとえば、もう2年も前のことになる人事時代の出張生活のこととか、リニューアル前のText Sun Setのコンテンツにしていた500daysの頃のことなんかもそうだ。日々の中では思い出すこともないような些細な日のことも、文章を読み返すことで鮮明に思い返すことができる。そういうのってまったく不思議だ。 そんなときには、他愛のないものでも、日記のようなものを残しておいてよかったなと思う。
部屋に帰ったときには5時少し前だった。すぐに眠りに落ちてしまった。 そして11時までずっと眠り続けていた。
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お知らせ
レンタルで、『24』のセカンド・シーズン5巻と6巻のDVDを借りてきました。 一気に4話分見たのですが、ファースト・シーズンをはるかに超える怒涛の展開に、今回も引き込まれて見てしまいました。あと12話もあるので、いったいこの先どうなるのだろうととても楽しみなのです(次の7、8巻は2週間後のレンタルスタート)。
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