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記憶との対面 - 2005年12月07日(水) 時間というものは過ぎ行くもの 過去というものは美化されるもの その過去に現実を交えると なぜだか空しくなるときもある 過去は過去のまま 過ぎ行く季節は戻せない そのほうがよい時もある。 いらっしゃいませ そう振り返ったら見たことのある顔がありました 遠い記憶を探して出てきたのは まだ幼い10代の記憶でした むか〜しここにも書いたことがある人でした アタシを変えた人と言える相手 アタシは16歳だった 堕落した高校生活を半年ほど送り 結局は辞めてしまい もっと堕落した日々を送っていたあの頃 年上でバーのマスターなんてやってた彼が かっこよく見えたのか それとも そんな彼氏が居るという自分が ちょっとよく見えたのか その人にパトロンのおばさんが数人居るだとか フィリピン人の女が数人居るだとか 同性相手が50過ぎのおばさんだったとか そんな事知っても一緒に居た相手 彼がアタシに教えてくれたのは 笑顔を見せて金を稼ぐ方法 物のねだり方 オールディーズの曲に 数十種類のカクテルの味 少しのタガログ語と見慣れない妙なダンス やたら高いブランドの数々 酔ったヲヤジの対処法 鼻から吸い込むラムネの粉 そして 信じる事は愚かなる事だということ 十五年近くたった今日見た彼は まるで浮浪者のように見えた 彼の行動で一喜一憂していた幼いアタシは 話しかける彼を 周りが驚くほど無視して歩み去った もう単純で幼いアタシじゃなかった アナタが教えてくれたことは意外と無駄じゃなかった たかだか半年の訓練で 強制的に大人になったようなアタシだった その間に知り合ったフィリピン人の数人は 気がついたら居なくなってた 強制送還にあったといわれても よくわからなかった アタシはまだ大人じゃなかった けど今はもう 子供じゃない 立派な大人になれたかというと なにやら不安定で 自分ですら苦笑してしまうけれど バイト仲間が言った 昔の彼氏とかと再会して 相手が成功してたらうれしいけど 落ちぶれてたらショックだよね あぁその感情なんだろうか なんだかショックだった アタシを変えたあの人は あのままなのか変わってしまったのか アタシがさらに変わっただけなのか よくわからないけれど なんだかショックだった アタシ もっと成長しよう 水鳥。 ...
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