【読書記録】井上夢人「クリスマスの4人」

ストーリー:1970年12月25日。誕生日祝いで集まった男女4人は、"葉っぱ"を吸って遊んでいた中、偶然人をひき殺してしまう。しかしその男性、しわくちゃな200万円を所持し、身なりはいいのに無精ひげを生やしたどこかアンバランスな男性だった。なぜ田舎の車道で深夜この男性をひき殺してしまったのか、殺してしまったという罪の重さ、そして男性の正体…。深まるなぞと恐怖におののく四人だったが…。

いやはや…「オルファクトグラム」がとてもすばらしいと思ったので、また読んでみたいなと思って借りてきた井上さんの作品だったのですが、あまりに恐ろしくて一日で読み終わらせました。苦笑 章ごとの進み方が特異で、だからこそ悪寒がするような薄ら寒い気持ちを味わう事が出来る作品だと思います。あの男性がなぜそこに!と思うほど、ページをめくればめくった分だけ募る空恐ろしさ。けれど、だからこそ終わりのほうが少々…そういう落ちかあ…と残念でした。それまでの夏の涼しさを求めるにはよい作品だと思います。
NO.20■p294/光文社/01/12
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実はこのあたりの本は夏ごろに読了したものだったりします。なのでコメントもそんな感じなのですが、思ったよりも貯金があって、もしかしたら年末にどっさり更新になるかも?と思ったり…。それなら週2更新にすればというのは却下です。笑
2007年11月10日(土)

ワタシイロ / 清崎
エンピツユニオン