【読書記録】中野独人「電車男」

ストーリー:電車内で酔っ払いのおじさんに絡まれた女性たちを見て、一人立ち上がった男がいた。そして後日、車内で隣に座っていた綺麗なお姉さんからのお礼の品・ティーカップが届いた。そこから始まったヲタクな彼・もとい電車男と綺麗めお姉さん・エルメスの愛の物語。そしてそれを後押しや支援する2chの住人たちのと軌跡。

いわずもがな、大ヒットした電車男の原型・2chのスレッドまとめからできた本。TV版ドラマで伊藤美咲さんがエルメスを演じているのを軽く見ていたので、スレッドの多さに最初は戸惑ったのですが(なんといってもドラマはテンポ重視なのでぽんぽんっと進みますし、実際に彼と彼女の会話シーンもあるわけで、やはり見やすかったです)、半ばにもなってくるとエルメスさんのとても愛らしいせりふにどきどきしたり、ととても楽しく読めました。リアルタイムに進むというのもリアリティがあって面白いなぁと、それがこの本のほかにはない魅力なのだろうなと思います。どうしてもドラマイメージが先行してしまっていたので、この本を読むまで知らなかったのですが、どちらかというとエルメスさんの方が電車さんを好きだったのですね。電車さんなりのがんばりは相当だと思いますが、”電車さんが押しっぱなしで受けみなエルメス”という印象だったので、さらにどきどききゅんきゅん?しながら読めました。・・・カップルとしての後日談も見たいなぁ。笑

※読書メモという枠組みで書いているので、小説枠からはちょっと外れますが掲載することにしました。NO.0014■p318/新潮社/04/10
2008年05月18日(日)

ワタシイロ / 清崎
エンピツユニオン