【読書記録】姫野カオルコ「ツ、イ、ラ、ク」 |
読んだ当時の総括で年間ベストにもいれたくらい好きな本でした。描写云々で姫野さんは多少人を選ぶ作家さんかもしれませんが、ツイラクについていえば、私はその根底に流れているひたむきに愛する気持ちというのにとても惹かれました。最初に読んだときはもっともっと、濃密でお互いを必要としている蜜月が長かったように感じましたが、実際に読み直してみるとそんなでもなくて切ないなぁと。時を経て、年齢も変わり理解できることも多くなったとき、私は確かに少し落ち着いて読めた。けれどまた次回読んだらば、私はきっと先生の気持ちがわかるんじゃないかなと思う。あの時手放すのが苦しくて仕方なかったのに、それでも突き放す…優しさ?文庫版も出てるし買おうかなぁ。NO.015■p421/角川書店/03/10
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2008年05月21日(水)
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