【読書記録】奥田英朗「空中ブランコ」

伊良部先生シリーズ第二段。確実に前作よりも力がついてらっしゃるなぁというのを感じました。前作でもはっとさせられるようなシーンが、さらに迫ってくる。そうか、そういうことだったんだ――とわかったときの爽快感!今回は表題作の『空中ブランコ』、『義父のヅラ』『女流作家』あたりが記憶に残っている。空中ブランコでは、伊良部先生まさかのチャレンジで、義父のヅラでは学生時代も入り混じり、本当にどきどきしながら見守っている感じを覚え、女流作家は違った角度からぐさりと。…二ヶ月しても内容を覚えているというのは、やはりインパクトがあったからだと思います。
NO.24■p265/文芸春秋/04/04
2008年07月20日(日)

ワタシイロ / 清崎
エンピツユニオン