夕暮塔...夕暮

 

 

パライソと - 2002年06月02日(日)

パライソと呟き死する夢の海の 狂おしくこころ焼き払う碧(あお)



パライソと祈るごとくに呟いて 君を思ひぬ 夢の死の海




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「愛しても愛しても、愛し止まない」



慄然として目覚めた。なんでこんな夢を見たのだろう、透明度の低い碧緑がゆるりと揺れる水面を見ながら、幸福感と陶酔と後悔が表現し難く入り交じった気持ちになった私は、一体誰と入水したのだったか。最後のシーンが鮮烈過ぎるためか、そこまでのストーリーが想起できないけれど、あれはおそらく自殺だったろうと思う。ああ違う、2人なら心中という事になる。でも相手が思い出せないなら、その事自体に大した意味はないのかもしれない。それよりはるかに私の胸に焼き付いているのは、寸前の感情と言葉だ。パライソ。朝起きて冷たい水を喉に流し込みながら、高校生の時に読んだ遠藤周作の小説を思った。私の中にこの言葉が何らかの重大な意味を持って生きているとすれば、確実にあれの影響だ。



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