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その声を - 2002年06月13日(木) その声をこの耳に閉じていま胸にどうか焼き付いて命果てるまで ***************** *** ** * 「今日ね、怖い夢をみたの……」 何という事なく始めた話だったから、返事なんて期待していなかった。「俺も」と珍しく自分の事を話してくれた時の驚きを、苦しいほど鮮明に思い出す。あなたがこんな風に私を甘く苦しくさせるから、私はいつまでもあなたのことばかり考えていないといけないのに。同じ夜2人別々のベッドで恐怖に震える夢を見た、そんな些細な、意味があるのかどうかもわからない偶然ひとつで。 -
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