日々是迷々之記
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2001年09月04日(火) |
大阪湾岸ちょい走り記 |
朝起きると青空に白い雲。気温も30度ほどしか上がらないようだ。ということで、今日は自転車で走ることにした。
小型ザックに水筒に入れた水、バンダナ、そしてリンゴをひとつ。病院が終わると川沿いに海に向かう。国道と交差した地点を越えると車はぐんと少なくなり、走りやすくなった。ギヤをトップに入れ、びゅんびゅんとこぐと、お世辞にもきれいとは言えない川だけど、気持ちがいい。ちょうど堤防に上がるハシゴ状の登り口があったので自転車を止め、堤防に腰掛けた。 よく晴れているので六甲の山並み、そして海が見える。そこで水を飲み、リンゴをかじった。
そこからさらに川沿いに海へ向かう。途中で「ユニバーサルスタジオジャパン」の案内看板があった。そこで、今日のルートが思いついた。このまま海へ出て、海沿いを走り、USJを眺めて、そこからは渡し船で天保山に渡り、そこからは国道沿いを走って帰ることにした。思いつきなので、地図はなし。
海にむかって川沿いをぐんぐんこいで行く。交通量が少ないので自分のペースで飛ばせる。あっという間に海へ出て、そこにはヨットハーバーがあった。よく関西系バイク雑誌が撮影に使っているところではじめてきた。
白のヨットと、これまた白のボートハウス。とてもこれが大阪の重工業地帯の先っぽにあるとは思えない。ボートハウスのレストランの看板が、唯一大阪っぽくてナイスだ。
「アーバンモダンの店。南フランス創作料理。Hemingway」だそーな。
「南フランス料理もよう分からんのに、創作料理って何やねんな。で、フランスとヘミングウェイはどんな関係やねん…。」などと要らぬ事にアタマを使いながら、工業地帯を抜けてちょっと戻って行く。青空とコンビナートとの対比がバクダット・カフェのようだ。しかし、廃液がクサイ。
途中、道がわからなくなってしまった。といっても走ったことのない道を適当に走っているだけなので、「迷った」とはいいがたいが。とにかくUSJは見えているのだが、そっちへ行く道がないので、大きな道へ出て、コンビニへ入った。
地図を持たずにふらふらするときには、こうやってコンビニで地図を立ち読みすることにしている。しかし、ただ読みは申し訳ないので、役に立つ情報を得たときには、何か買うことにしている。今回もあっさりと道がわかったので、「よもぎ蒸しパン」70円を購入。そしてUSJ方面へ。
USJの横には船着き場ができており、ここから、関西空港や、神戸、大阪南港へ行けるようだ。対岸の天保山ゆきもある。400円也。「渡し船ならタダやのに」と思いつつ、ベンチで船を眺めながらさっきのよもぎ蒸しを食べた。
で、ここのトイレがいかにもお役所仕事丸出しで笑ってしまった。入り口の男性用か女性用か判別する板には、点字で「女性用」とか書いてあるんだけど、中に入ると、盲人用の誘導板(駅のホームとかにあるやつ)とかは一切ないので、入っても個室までたどり着けないだろう。あと、洗面台に手すりが付いているのはいいが、そこのトイレは狭くて車椅子が転回できるスペースは無い。それになんで両方とも和式トイレやねん。和式でできる人間が車椅子に乗ることはまずないと思う。思わぬ所で「心なき福祉」を見てしまった。これ企画したヤツ!大阪市に金返せ!(ぜぇぜぇ)
気をとりなおして、渡し船の渡船場へ。30分に一本しかないが、そこへ集まる人たちを見ていると飽きない。倉庫関係のオッチャン、USJで働く外国人のワカモノたち、ママチャリ満載に買い物をしたおばちゃんたち。あっという間に30人ほどが集まった。渡船が現役でがんばってるのが何だかおもしろいなぁと思ってしまった。
遠出はあまりできないけど、近場でもまだ行ったことがないところがあって、ワクワクしてしまった。大阪にいるうちに、全渡船制覇しようなぁと思い出した。あといくつくらいあるんだろう?
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