日々是迷々之記
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2001年09月20日(木) 10年目のブルーハーツ

CDを聞こうとして、"2 unlimited"のケースを開けたら、ブルーハーツの"stick out"が出てきた。少し考えてプレーヤーに乗せた。

ががががっとギターの音が溢れ出す。おおかた10年ぶりくらいだ。一時期、ブルーハーツ路線を外していた時期があった。ストレートすぎて向き合えなかったのだ。

「あれもしたい これもしたい
もっとしたい もっともっとしたい」
- 「夢」より

…。確かにそうだ。でも出来ない。20才前後は迷いと苦悩の、しかし今考えると笑っちゃうような時期だった。そして、ストレートであることを気恥ずかしいと思うような気持ちが生まれていた。そういう精神状態にブルーハーツは体に悪い。むしられるような感じがしてしまっていた。

「豚の安心を買うより 狼の不安を背負う
世界の首根っこ押さえ ギターでぶん殴ってやる」
- 「俺は俺の死を死にたい」より

そういうメンタリティを持ち続けたい気持ちはあった。でも、豚の安心でも、「安心、安寧」は蠱惑的だった。何だか楽ができそうな気がしていたからだ。安心、安寧からは何も生み出さないことに気が付くまでは。

でも今は違う。10年経って回り道をして帰ってきた。

「ヒマラヤほどの消しゴムひとつ
楽しいことをたくさんしたい
ミサイルほどのペンを片手に
おもしろいことをたくさんしたい」
- 「1000のバイオリン」より

10年も前からそれが分かっていたブルーハーツはやっぱりすごい。
ブルーハーツを聴くことができるうちはまだ大丈夫だと思ってしまった。
意味のない自信。でも確信でもある。

よっしゃ、今度カラオケに行ったら「ブルーハーツ解禁」だぁ!


nao-zo |MAIL

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