日々是迷々之記
目次|前|次
目が覚めると外は快晴。HPの更新作業で頭の芯が疲れていてぼやんとしているが、気持ちがよい。何か浮き立つような気分だ。よし、今日は自転車に乗ってみよう。
そう思い立つと、たまったお茶碗を洗い、フトンを片づけ、身支度を整える。モンベルのTシャツ、フリースジャケット、Gパン、そして指切り革手袋。久しぶりに革手袋をはめると、よっしゃこぐぞ!という気持ちになるから不思議だ。自転車をチェックする。微妙に空気が減っていたので入れた。
かついでマンションの玄関に降ろす。さすがに自転車をかついで、普通通り階段を下りるのはちょっとこわい。慎重に一段一段降りる。そして、こぎだした。3週間ぶりだ。
やはり膝が痛む。ぐりぐりを摘出した部分の皮がひきつる。外から見た感じでは、おへそみたいにきゅっとしまっているのでしょうがないかと思う。プラス、膝裏の外側の筋が痛む。きっと今までほとんど使っていなかったからびっくりしているのだろう。一歩一歩、確かめるように、慎重に、はやる気持ちを抑えながら、ペダルを回す。クルマとすれ違うためにほんの少し停車し、こぎ出すときにいつものような調子でこぎだしたら激痛が走った。
膝の屈曲が十分でないので、無意識にカカトでこいでいたのに、ふとした拍子にいつものように母指球で踏み込んでいたようだ。ガマガエルのおたけびのような声がでてしまった。ううう、痛い。調子に乗らずに、慎重にやっていかなければならないようだ。
そこからは順調にかつ、慎重にこぐことができた。痛みが教訓として残っているようだ。途中、オモロイ看板を見つけたので、すかさずフリースのポケットからデジカメを取り出して撮影。日差しが強いので液晶画面が見にくかったが、このフットワークの軽さが気に入っている。一眼レフでこういう写真はちょっと撮りにくい。
渡船で隣の区へ渡り、海沿いの道を軽快に飛ばす。クルマがいないのを見計らって、体重移動でバンクさせて右折。こんな感覚は久しぶりだった。こんな体でも、ちゃんと乗り方を覚えていたことにちょっと感動する。夢中で走り、3時間後、スーパーで買い物をして、帰路についた。
半袖Tシャツとフリースという軽装で出たのに、帰るとしっかり汗ばんでいた。大げさかもしれないが、この汗は自転車でしかかくことの出来ない汗だと思う。冬が来る前にこの汗をかくことができたのが嬉しい。
さぁ、明日はどこへ行こう。晴れるといいなぁ。
|