日々是迷々之記
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朝目覚めると、やる気満々だった。HPの更新、ではなくリビングの模様替えである。昨晩、テレビに積もったホコリを払いながら、これじゃアカンよな…、と感じ、てきとーにしまわれたビデオテープ、期限切れの通販カタログなどを横目で眺めていたのだ。これでは、いけない。ホコリでくしゃみがでるし。
さっそくいるモノといらないモノを分ける。体積の半分はゴミだった。クーポンになったダイレクトメール、数年前に病院でもらったドロドロの塗り薬、でるわでるわ。スーパーの袋に突っ込んで、明日のゴミ出しを待つ。
次にホコリをはらう。そして、小さなキャビネット(クルマつき)を移動。掃除機をかける。さぁ、次はテレビだ。これが重い。死ぬかと思った。背中に汗が流れるのを感じながらテレビをテーブルに移動させた。驚いたことにテレビ台にはヒビが入っている。ダンナさんが独身時代にゴミ捨て場からぱくってきたものだからこんなもんかもしれないが。ホコリをはらい、ちょっとずらしてテレビを戻す。このあたりでやる気を失ってきた。
傍らに、テレビの後ろから発掘してきた雑誌がある。うわ〜ネタが古いなぁと思いつつぱらぱらやっていると、知らないうちに寝ていた。寒くて目が覚めると、夕焼け空だった。トホホホホホ〜な気分で本類を片づけ、あとは掃除機をかけるだけ!というところまで辿り着いた。雑巾掛けはまた明日だ。
買い物にでかけることにした。のんびりと徒歩で。生牡蠣、厚揚げ、ビールを購入し、マンションへ戻ってきた。すると、奥様方がたむろっている。
「あんなぁ、学校のリサイクル運動あるやんか。」 「あんたんとこの学年も?」 「そやねん。あれなぁ、うち夜なってから子供が『空き缶くれ〜』いうから、自動販売機にジュース買いにやらしてなぁ、みんなで一本づつ飲んでんよ。それで洗って持って行かすねん。うちビール飲まへんから、そんなまいどまいど持って行くほど出ぇへんわ。」
というような会話をしていた。最近の学校はすごい。リサイクルにノルマを科してどーするんだ!そのうち、「新聞一ヶ月分、発泡トレー10枚、使用済みテレカ10枚、牛乳パック10枚。月曜日までに用意せな知らんで。おう、牛乳パックはきれいに洗ってもらわな困るでしかし。」などと、子供を脅して空き瓶やら銅線を拾わせるオッサンのようになるのではないか?(今はそんなオッサンいないと思うけど。)
大人がそういうことをやるのは勝手だけど、子供らに「リサイクルってそういうもんなんや。」って思わせてしまったら罪は重いのではないか。缶が無ければ、先生にそう言うか、子供と一緒に公園にでも拾いに行けばいいのに。
でも、そういう大人がくずかごから空き缶を引っぱり出して洗ったりできないんだろうなぁ。「手が汚れるから触っちゃだめ!」とか言って。
こういうふうに、ノルマ達成、帳尻合わせればOKみたいな考えを植え付けていくんだなって納得してしまった出来事だった。絶対学校でグラフ作って、表彰したりしてるんだろうな〜。
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