日々是迷々之記
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2001年11月03日(土) ココロとカラダ

目が覚めると全身が重くぐったりとしていた。二日酔いかと思ったが頭ははっきりとしている。重たいのは右半身。肩と右膝だった。膝に触れてみるとほのかに熱い。久しぶりに自転車で本気で走ったので筋肉痛+αである。冷蔵庫を開けて湿布を取り出し、膝と肩に貼った。ホンの3日かそこら、自転車で走っただけなのにと思うとカラダの動かなさにうんざりしてしまう。

そして外は雨。

せっかくダンナさんが帰ってきたので外出したいが、気力が生まれない。お菓子を食べたり、ぼんやりして、雨足が弱まった頃、近所のスーパーに行くことにした。

傘をさすほどでもないが、濡れないわけでもないという中途半端な雨の中、何を話すともでもなく、とことこと歩く。膝が何だかぼやんとした固まりのように思えるが、雨音、そして時折きこえる鳥の声を聞きながら歩いていると、苦痛ではなく、どちらかというと快感であった。冷たい空気が鼻から入って何だか気持ちがいい。

きっと今の自分に足りないのは、何かに集中してやることではないかと最近思う。何かにココロを傾けることによって、気持ちが高いところへ引っ張られるような気がする。それは自転車で走ることでも同じように感じる。

しかし、カラダは正直だ。夢中になってこぐと、必ず不調を訴える。入院中にも何度か思ったこと、「このカラダが自分のものとは思えない」が、再びココロの中にやってくる。

そんな気持ちをどこかに追っ払ってしまおうと、ひたすら歩いた。そして電車に乗り町へ出る。お店を覗いて、ひたすら歩く。しかし、やはりカラダは正直で夕食を食べようと、お店の座敷に座るとど〜んと疲労が来て、もう一度立ち上がることすら苦痛だった。

「しんどかったら云わなあかんで。」ダンナさんがそう言った。その通りだ。でも口に出すと大丈夫でない自分を認めるような気がして嫌だったのだ。

"Tomorrow is another day."って何の言葉だったかなぁとぼんやり考えつつ、明日はもっと別な日になって欲しいとココロの底から思いつつ、今日はお酒も進むことなく早々に寝てしまった。

そして日記は回顧録になってしまうのでした。


nao-zo |MAIL

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