日々是迷々之記
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本来ならばMRIという検査をしに病院へ行かなければならなかったのだが、朝起きるとカラダが重く、風邪のようななんともいえないどんより感があったので、電話をして今日は中止にしてもらって休むことにした。
もう一度フトンに入り、風の音を聴きながらもう一度寝る。ヒューヒュー鳴っていて、まるでキャンプだなぁと思いつつ、2時間ほど寝てしまった。
目覚めて体温を測ってみると、平熱だった。でも、お腹が痛かったので油断ならない。お腹も空かないし。とりあえず、コーヒーを飲んで日課のメールチェック。すると窓の外に青空が見え隠れする。自転車でこぎ出したい気分になってくると同時にお腹が空いてきた。
ささっとヤキソバを作って食べ、装備を調え自転車で外へ。風があるのでフリースのジャケットではなく、ゴアテックスのジャケットにした。アスファルトの上にクリーム色の小花が敷き詰められている。キンモクセイのようだ。鼻の中にふわっと香りがやってくる。何だかうれしくなってきてしまった。いつものように渡し船で区外脱出。今日は風が強いのでよく揺れる。対岸に着いたら、どこに向かうでもなく、海沿いの空いた道を調子に乗ってびゅんびゅんこぐ。寒いけどペダルを止める気にはなれない。ひゅんひゅんという風切音がやる気にさせるのだ。あっという間にもう一つの橋を越え、街に出てきた。ちょっとパソコン屋へ行くことにした。
新しいマックを見たり、雑誌をめくったりしていると、思い立ってキーボードカバーを購入した。ノリノリで打っていると自分のキータッチの音で、CDが聞こえないことが多々あるのだ。ハードディスクやファンの騒音もあるのだろうけど。
他の店ではメモリを見た。私のマックで使える128MBのメモリが1420円だったのにはびっくり。衝動買いしそうになってしまった。でもどうせ買うなら256MBが良かったので今日は買わずにおいた。パソコンの世界では10年ひとむかし、ではなく、3ヶ月ひとむかしのような気がする。近い将来、10万円パソコンでメモリが1ギガになったりして。
HP作成関連のデザイン本なんかをふむふむと読んでいたら、空が暗くなりつつあった。ライトを点灯させて家路に着く。しかし、走り出したとたん、寒くてブルブルである。おお、曲がったところに551の蓬莱があったなと思い立ち、豚まん2個入りを購入。今日の晩ご飯にするつもり。チャーシューまんも食べたいのだがちょっと高いので何か特別な時にというビンボー心バクハツでいつも食べられない。
長い坂の途中で宝物のような夕焼けと出会った。青とオレンジの中間の色っていうのをいとも簡単に作ってしまう自然の世界はやっぱりすごい。木枯らしの中、自転車を止め、デジカメで撮影する。こんな時は、一眼レフで撮りたいなぁと思うけれど、こういうときに限って持ってないのだ。
渡船場に着くと、長蛇の列。ママチャリ満載のおばちゃん、学校帰りの高校生、シニアカーのおっちゃん。時代遅れの渡し船は、生活そのままどさっと乗せて、毎日行ったり来たりしている。
病院はさぼってしまったけど、今日は楽しかったのでヨシとしよう。
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