日々是迷々之記
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別に今日あったことではないが、どーしても気になるので書いてしまうことにした。
テレビのコマーシャルというのは目的が目的だけあって、非常に印象に残りやすい。と、同時に「一般的な世間」というものに照準を合わせているせいか、わたしのような与太者が見ると違和感バリバリでどうにもこうにも困ってしまう。
今までも「アロエリーナ」とか「DHC」など、バカバカ感を覚えてしまうコマーシャルは多々あったが、最近やだなぁと思うモノはちょっと毛色が違う。某洗濯機と、某超大手パソ通兼プロバイダのコマーシャルはいかがなもんかと思わずにはいられない。
どっちもお父さんがネタなのだ。洗濯機では、「ママー、これお父さんのニオイがするね。」「え〜!」(といって変な顔)、プロバイダのは「お父さんでも出来るくらい簡単。」とか無邪気系子供が言っている。
これらは何でお父さんがやり玉に上がっているんだろうと考えた。前者は一緒に洗濯機で洗うモノの中でお父さんのものが一番においそうだからという理由だろう。後者は実は何でもいいのだ。「お母さん」でも、「犬のポチ」でも、「園児A」でも可なのだ。「できそうもない人が出来るくらい簡単」てことをアピールできればいいのだから。でも、それで敢えて「お父さん」にしたのはそれが一番カドが立たないからだと推測する。「お母さん」だと女性蔑視だわーわー!となるかもしれない。「犬のポチ」だとうちのポチはできない!、「園児A」だと子供にインターネットなんて!とかいうことになるんだろう。その点、お父さんは何もない。
威張りくさった父親がエライとは到底思わないけれど、そこまでバカにされてもいいんか!お父さんよ!という思いはある。「お父さんでも出来るんだ〜。」って子供に言われて喜んでいるよりも、「何年自分より長生きしてると思てんねん。」と返す方が筋が通っていると思うのは時代遅れなんだろうか。
自分のお父さんを落としてけらけら笑ってられるこの国はやっぱり「ど」がつくほど平和なのだ。
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