日々是迷々之記
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昨晩、「明日何食べたい?」と相方に訊いたら、「ビーフシチューとチーズとワイン」と答えた。「焼き魚とごはん」の方がコストが5分の1で済むねんけどな、と思いつつ。今日はシチューを作ることにした。ワインは買い置きがある。
肉屋に行き、角切りの牛肉を買う。100グラム200なんぼ。それを300グラム。次にスーパーに行き、チーズ、じゃがいも、タマネギ、弁当用の食材(シチューを弁当箱には入れられないからだ。)などなどを購入。全部で2000円ちょい。ママチャリで夕暮れの道をゆきながら、しみじみと昔のことを思い出していた。
実家にいたころは、母親と妹と3人暮らしだった。私が食事を作っていたのだが、母親に買い物に行くからお金ちょーだいと言うと、たいがい500円玉を渡された。そんな大昔の話ではない。10年くらい前の話だ。
買う物はたいがい、牛肉、豚肉ならこまぎれ、挽肉。鶏肉なら胸肉か手羽元。カレーやシチューでも角切り肉を使わず、細切れと挽肉を半分づつ入れて作っていた。確かにスープはよく出るのだが、固まりのものがじゃがいもくらいしか入っていない。で、翌日の弁当もカレーだった。まむしのうな重みたいに、弁当箱に1センチくらいのごはんを敷いて、そこにカレーを入れ、またごはんを1センチくらい敷くのだ。
こんな感じで500円で3人分の夕食と二人分の弁当を作っていたのだった。が、今はいかに贅沢をしていることか。たまに本当にこれでいいのかとすら思ってしまう。相方は普通の家庭にすくすくと育っているので、こまぎれ肉のカレーとか食べたことすらないらしい。なので、私がちょっとぜいたくなんじゃないの?と思うくらいで普通のようなのだ。
この金銭的感覚のギャップはいつか埋まるのだろうか。埋まらないまでもいなしてゆくことができればいいのだが。
キャセロールの中の角切り肉がまぶしい。(爆
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