今日はこんな感じ?
今日、考えたこと。そして読書の記録など。

2002年03月04日(月) 預言者の名前

昨日は寒かったですが、比べちゃうせいか、今日はとても暖かでいいお天気!
うきうきしますね……とばかりは言えませんか。
幸い我が家では花粉症に苦しむ人はいないんですが、今日訪ねてきたヤクルト
化粧品のセールスレディの方、大変そうでしたよ。
マスクとゴーグルを装備してましたから。
洗濯物も外に干せないようなことを以前聞いた気が…(それとも干したくない、
だったかしら?)

今日は早速、お雛様を片付けました。…取り敢えず、箱の中に、ね。
箱の片付けは、休日の天気のいい日にダンナにやって貰うから、私の仕事は
ここまで。でも、思ったより時間がかかった。30分くらいでOKかな〜?なんて
思ったら、1時間ほどかかりました。
3段飾りだと、お道具類が馬鹿にならない。
これで7段とかいった日には、面倒臭そうでくらくらします。
でもまあ、今年もこれで一仕事終わって、ホッとしました。
また来年だね。(いつまで出すのかなあ)

さて、本の話。
島田雅彦「預言者の名前」読了。
文章は読み易かった。多分、この人の句読点のセンスなんかが、私の感覚と
しっくり来るせいだろう。
話の内容以外で好き嫌いがあるのは、こういう文章センスに好き嫌いが発生する
からだと思うのだ。
だって、たまにあるよ。
読点の位置が気持ち悪い、とか、私ならこう書く〜なんて違う文章が浮かんでくる、とか。
この本に関しては、そう思うことは一切なかった……まあ、他の本に対してだって、
そうそうはないけどね。
中身ですが。
表題の「預言者」って誰のことだったのかな……という疑問がある。
この本は短編連作の体裁で、その2本を読んだところでは、謎の日本人「ワタル」かな?
…と思っていた。
3作目のタイトルはズバリ「預言者の少年時代」で、直接ワタルの過去に言及して
いるのだし。
けれどその後の2本を読んで、ちょっと考えてしまった。
ワタルに影響を与えた「ムルカシ」なる人物が出てくる。
1〜2本目の語り部たちに影響を与えたワタルのように、今度はワタルに対して
かかわってくるのだ。
預言者は誰か、については思うところがあるけれど、ここで書いちゃうとネタバレかな?
と思うのでやめておく。
文学にネタバレがあるか!とお思いかも知れないが、あるときもある。
ほう、こうなるか……って感じだ。
預言者問題は置いておくとして。
この本には3つの宗教が出てくる。
最初にイスラム教、それからキリスト教、そして仏教。
名もない新興宗教も出てくる。
敬虔な信仰者も出てくるが、全体を見たときに異端信仰者が多いかも知れない。
それでも、みんなの心に神は棲んでいる。
私の中にはない世界だと思うし、それだからか、読んでいる間は宗教について考える
ことも多かった。
たまにはこんな傾向の本もいい。
ライトノベル系じゃ、あんまり思索はしないからね。

瀬川貴次「聖霊狩り 天使のささやき」読了。
やはり、この手の本は早く読み終わっていい(笑)。
表題は天使のささやきだけど、ささやきというより笑いって感じね。
天使、ささやいてないもんね、笑っているじゃない?
話が終わっていないので、次巻待ちですね。
でもなんか、次は「暗夜鬼譚」とか 書いてあったので残念なような……
でも「暗夜鬼譚」は好きなので嬉しいような……。

佐伯一麦「少年詩篇」読書中。
ほのぼの系なほんですね。
1〜2ページの短い話に日常の一コマがぽつぽつと書かれ、ある男の子の成長を
見守ることが出来ます。
可愛いなあ、と思いながら読んでいます。


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