えー今日はお出かけでござーます。 隣県佐賀の呼子ってーとこにいきました。 今回の旅行のメンバーはなかなかキョーレツです。 息子(2歳)、私の母、父(左半身マヒナスターズ歴1年)、姪っ子(5歳)。 しかも夫は昨日から仕事で四連泊のご出張で不在につき、 このメンツを私が引き連れるという珍道中でございます。
父の「疲れない程度の近場がいーなー」 母の「わたしはお魚がたべたいわー」 というリクエストにおこたえして、 普段は福岡からだと日帰りのコースでもある呼子に一泊という計画となりました。
博多からだと都市高速、西九州自動車道、二丈浜玉(にじょうはまたま)有料道路を通れば速攻で唐津に到着です。 これだといきなり呼子についてしまうので、 桜見物もかねて唐津の鏡山(かがみやま)山頂までぶっ飛ばしてみました。
しばらくするとカーブ手前の要所要所の道が波打っているのに気づきました。 なのでいいスピードで走ると、ばよんばよんと車体が波打ちます。 はじめは「佐賀の道路工事屋は雑な仕事しよんなー」と舌打ちしましたが、 何カ所もあるのでこれはわざとしてあるんだと思いました。 きっと走り屋の暴走防止でしょう。 たしかに防止できます。けっこー波打つので気持ち悪いです。
ところで、この山には松浦佐用姫(まつらさよひめ)の伝説ってーのがあります。 佐用姫は彼氏の大伴狭手彦(おおとものさでひこ)が舟で去っていくのをこの山頂から見送っていたのですが、感極まって山頂から飛び降りたあげく松浦川を渡り呼子までいき、加部島(かべしま)で泣き伏して息絶え、石になったという話でございます。 いやーこれはトライアスロンの激しさと俊寛の悲劇をブレンドしたような、まさしく日本を代表する悲恋物語と言えるでしょう。 私だったら「安珍・清姫」の清姫のように大蛇になって祟るでしょうか。 それとも脅迫して慰謝料ガッポリで高笑いでしょうか。
そんなことを思いめぐらせながら鏡山をあとにし、 日本三大松原のひとつ「虹の松原」を通り抜け、 松浦川を渡り、呼子を通り、時間があったので加部島まで行きました。 気がつくと佐用姫のトライアスロンルートをたどったみたいです。
しかし私は加部島で石になることもなく、 無事呼子の宿にたどり着きました。(旅亭・新や) ここの最上階にある風呂は呼子大橋を一望できるなかなかの景色でして、 私はおもわず露天で仁王立ちになり橋だの船だの眺めたりしてましたが、 こっちから見えるってことは、あちらさんからも見えるってことに気がついたのは、 風呂から上がって一杯やってる時でした。すっかり露出狂気分です。
夕食では海の幸三昧で口福し、呼子名物のイカ料理も堪能、 フィニッシュのウニ御飯はおにぎりにしてキープし、 (飲んだ後で飯が食えない女) 冷酒をかっくらって早々に撃沈した私です。
ツアコンの 苦労がわかる 旅路かな(続く)
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