時々日記な雑記帳

2006年10月14日(土) ss...11

***

キミが見ているのは、他でもない僕なのに―

僕は、酷く遠くを見ているんだ。

遠くを―
遠くを。


キミは、突然未来への約束を持ちかけてきた。

叶うかも判らない、約束。

守れるかもわからない、約束。

僕は、一瞬夢を見た気分になった。

けど、それはほんの一瞬で。


すぐ、その約束が御まま事みたいに感じたんだ。

幼い日に交わす、淡い淡い、指きり、みたいな。


いつまで、僕がキミの隣にいるかわからない。
いつまで、キミが僕の隣にいるかわからない。


だから、守れるかなんて判らない。


けど、その時の僕が小さくうなづいたのは―

少しだけ、希望を持ってみたくなったからだ。


まだ少しだけ、自由度を持ったその約束を
どれだけ、望めるのかなんて判らないけど。

その約束の先にある未来がどんなものなのか
そんなの、判る訳もないけど。

どんなに、約束を交わすそのきっかけが、
拙いものだったとしても


少しだけ、夢を見るのも悪くないかな、なんて
思ってしまった、その一瞬は
傷つくのが怖かったはずの僕の未来を
どう変えていくんだろう。


幻想や勘違いの中で交わした約束なんて、ただの御まま事。
そう考えないと、自分が傷つくからと思っていたはずなのに。



僕の未来は
キミの未来は

誰にも、わからない、はずなんだ。



未来は―・・・

***


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