2004年03月26日(金) |
東京国際アニメフェア2004シンポジウム(と) |
終わったーおわったーー! 引き継ぎとか残務処理とか年度をまたいでのイベントが残ってるけど、ひとまず終わりです。やったー。 最後のさいご、色々と遺恨のある御夫人をぼろぼろに泣かせてやるぜ!と気合い入れて練りに練った自信作を引っさげて臨んだのですが・・・結果:自分が読みながらボロ泣き。<負け まあ当初の目的は果たせた(らしい)ので引き分けなのかもしれんが。 「チカちゃんのお花」作戦は大成功でした〜。 大合唱になるわ、自分の花が振られるのを見てみんな壇上に駆け寄るわで。 余計かもしれんな〜と気が引けたけど、お願いして振りを付けてもらった甲斐がありました。
という具合に忙しかったのですが、行くものはしっかり行ってます。 東京国際アニメフェア2004シンポジウムトレンド対談「文化としてのアニメーション」 当日はビジネスデーということで、参加登録確認メールは貰えたものの、本当に入場できるのかしらん?と不安でしたが。ぜーんぜん大丈夫でしたよ〜。 フェア本会場とは場所も違うしチケットも必要無いので、別扱いなんでしょうか? だったらその辺もっと分かりやすく記載してくれたらいいのに。 どうにかこうにか時間やりくりして出かけていったのに無駄足だったらどうしよう〜そしたら仕方ない、六本木まで行ってヒルズのスクリーンで66見て帰るか〜なーんてあれこれ考えちゃいましたよ。 なのであっさり受付が通れてほっ。 五百人程度収容できるレセプション会場らしいですが、座席の数はそれより少なめだったかな。そこそこ席は埋まってました。
パネリスト&ナビゲーターの登場と紹介を経て始まったシンポジウム。 まず実写フィルムによる10分程度の六本木ヒルズの紹介映像が流されましたが、導入に「66」の冒頭部分がちゃっかり使われていて、思わず微苦笑。 細田監督も初見だったのか受けて?らしたご様子。 その後、ヒルズのオープンCMと森美術館のCM、それぞれ15秒バージョンを映してから、「66」の上映です。 メトロやテレ朝スクリーンとの違いはやはり音響ですかね〜 あれが「ラッカセイ」だったなんて初めて知ったよ。 冒頭の破壊も以前見た時より迫力ありました。 そして66星人のダンスは何度見てもキュートだった。 ヨシコとユウコの首もたげの愛くるしさも同じく。 今回印象に残ったのは、野原に転がり落ちるリング状のタネ?かな。くるくる円を描くのが何となく。
(3/26は力つきてここまで。以下は3/28に追記)
その後、ナビゲーターの質問に答える形で進んでいきましたが、ナビゲーターの夏目房之助さん、そつのない話運びは流石でしたけど、必要以上に一般向けを意識しちゃって、全体的に食い足りない感が。 平日の、それもビジネスデーに来る客なんて、業界関係者かオタクしかないっしょ。私ですら知ってることを改めてレクチャーされてもなあ。 細田ファンの期待とは裏腹に、主に六本木ヒルズの宣伝におけるアニメの役割についての話が展開され、新しいお仕事情報などは特に無かったっす。 ヒルズアニメはイメージ戦略の一部であり、環境映像として町づくりに一役買ってるそうですが、聞き捨てならなかったのが、森ビル株式会社六本木ヒルズ運営本部タウンマネジメント室の部長さんが得意満面でおっしゃった次の発言。 「6月6日はロクロク星人の日、ということでこのアニメ(66)は昨年の6月6日からヒルズとTV朝日のスクリーンで流されました(笑」 嘘です。 でも、公式にはそうゆうことになってるんですね〜。 なるほどー、こうやって事実が歪められ、歴史が捏造されるんですね〜。 さらに「アニメを利用したのは新鮮だから。四月の一周年記念イベントも含め、今後使うとは限らない」「アニメを使うことで六本木=大人の街、というイメージ脱却、幅広い層へのアピールを狙ったが、狙いどおり子供たちが訪れ、また予想以上にキャラクターグッズが売れている。嬉しい誤算だ」などと本音を語ってくれたのは、好感の持てる態度でしたが。 あくまでもおまけのビジネスってことよね。雰囲気だけ利用して、本当に相手する気はないんだよね。 森ビル六本木ヒルズなんたらの中には、その道のプロも、日常的に接している人もいなかったんでしょうね。 アニメも子供も。
「不思議世界アタゴオル物語」が判り易いので例に取るけど、子供の行動って大人の予想の範疇を超えてます。 ぐわっと体全部の体重を預けるように振り向いたり(体が柔らかいから怪我しないけど)、じーっとしていたかと思うといきなりぱっと動き出す。興味の対象に全神経を集中して、他のことは構っちゃいない。空を見上げたまま走っていっちゃう。恐ろしいくらい無防備。
最初に書いたように、先日私は保育者にお礼を述べる機会があったのだけど、一週間うんうん唸って書き上げた、あらん限りの感謝とねぎらいの言葉のなかに、ひとつだけ、触れていないことがありました。 いま、保護者による文集をもいちど読み返してみたけど、やっぱりそのことに言及している人はいなかった。 たぶんそれは、あまりにも当たり前すぎて、改めて言葉にするまでもないことだから。 日常的に子供と接している人にとって、常識以前の大前提だから、あえて言う必要を感じなかったのでしょうね。 でも、子供相手のプロは、そのことを第一に仕事をしてるわけですよ。端から見ていたって、そりゃもう、よーく判ります。
その時限りの、本腰入れてない仕事でも、それがアニメだったらまだいいですよ。 わたしらみたいな酔狂な大人が何度も無駄足運んで地団駄踏むくらいで済むから。 子供はそうはいかない。 素人が生半可な気持ちで手を出して良い商売じゃない。 本当に子供をお客として迎える気があれば、今回のむごい出来事は未然に防げたはずです。
起こってしまったことはどうにもならない。 失ったいのちは戻らない。 だったらせめて本気でやんなさいよ、と思う。 子供たちが安心して訪れることのできる、安全な街をつくんなさいよ。 それくらいしかできないんだから。
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