2004年04月06日(火) |
プラネテス感想 24話(と) |
全宇宙のプラネテスアニメファンの皆様こんばんは。 土曜日を指折り数えてお過ごしのことと存じます。 三週間前、めちゃくちゃイイところで続く、となった上に一週休み、ようやっと二週間ぶりに続きが見られたと思ったら、またもや引き金握ったまま次週に持ち越し、に加えてタナベまでもが生死の境目で一線を越えてしまうのかーーー?! とまあ、スタッフのイイ性格に翻弄されまくっているわけですが。 いやもう、テロがね、あんな形でおわるとはね! 拍子抜けしましたけど、プラネテスはテロやその周辺を描くお話じゃないからこれでいいのかしらん、と思ったり、ヒーロー(もしくはヒロイン)の活躍によって世界が救われる類いでもないんだよなーとか。 それにしてもちゅーはどうしたんだちゅーは! と思ったが、よくよく考えたら「キングゲイナー」で一度やってるネタだから脚本家的には二番煎じにしかならないもんなーと気付いたり。 ああそれにしてもどうなるのよこれはいったい。 ちゅーで解決できないとなったら??遠く離れた場所でそれぞれ追いつめられた二人はどうなるの?どう決着つける気なのよ? あ〜早く土曜日になってくれー!
東京国際アニメフェア2004シンポジウムまとめ
細田監督の発言要旨を覚えているだけ。 (注:あくまでも私の脳内フィルターを通した文章ですので、監督の意図とは異なっているかもしれません。当然以下の文章は発言そのままではありません。)
「66」は「街の破壊と再生」の物語だが、冒頭で東京の街が一瞬で消滅するという絵コンテは、最初通らないんじゃないかと思った。あの破壊されたビルの中に森ビルもあったかもしれないのに、良くぞ通してくれたと思う(笑)。
村上作品は日本のアニメから出発していながら、外からの視点というか批評性を持ち得ているところが興味深い。それをまたアニメーションにするのは面白いだろうと思ったし、事実その通りだった。
自分が今までやって来た版権ビジネスであるTVアニメやお金を払って見に来てもらう劇場作品とは異なる、街中で不特定多数相手に繰り返し流される作品であることにはじめは戸惑いを感じた。 三者三様(森ビル、村上、細田)のやりたいこと、それぞれの思惑が一つにまとまるまでが大変だったが、結果としてみなの満足のいくものが出来上がった。(これは森ビルの部長さんの発言だったかな?)
村上さんのキャラクターは一見フラットだが実は立体的な手法を用いて描かれている。なのでアニメーションのキャラクターとして動かす場合、色々と難しい(このへん私の力不足でよくわかりませんでした…m(__)m アニメーション表現の最終的な着地点は決めさせてもらえた。
自分の所属する東映アニメーションも含め、日本のアニメビジネスはほぼイコール版権ビジネスというのが現状だ。 しかし「66」では今まで縁の無かった業種とのコラボレーションが実現し、版権ビジネス以外の可能性を示した。 今回のような新しい試みがアニメビジネスの可能性を広げはしないかと、また演出家として新たな表現の生まれることを期待している。
会場からの質問に答えて。
Q:従来の劇場やTVアニメと66のような新しい試み、これからどちらの方向で作品を作っていきたいのか(かなりの細田ファンらしい方でした)
A:東映の中で何故か自分はこういうこと(66など)をやらされる役回りで正直大変(笑/会場からも)だけど、演出家としていい経験をさせてもらえるので、機会があればこれからも参加したい。 そしてもちろん、今までやってきた、子供たちのための劇場やTVの作品も作っていきたい。(気のせいかもしれませんが、「子供たち」と「劇場」に力を入れて発言されていたように感じました。…脳内願望フィルターかなあ……)
Q:あと2分あったら、「66」に何を付け加えるか。(業界人?ぽい方でした)
A:(ちょっと困った様子で)与えられた尺の中で収まるように最初から考えていくので、あと2分、と言わずあと5分、あと20分あっても、また逆に2分少なくて3分しかなくても、その尺に合わせた「破壊と再生の物語」ーーこれはアニメのテーマの一つでもあるけれどーーを作ると思う。 なので、あと2分あったらこれを、というのは特にない……ということでいいでしょうか。 (満足されたみたいです。にこにこしてらした)
・・・かなりはしょってまとめましたが、もっと色んな発言があったはず…「66」のキャラクターの声について、森ビルの部長さんは「環境映像的なものだから声はなくてもいいんじゃないかと思ったが…」と発言していたから、声を入れたのは監督の意向だったのかなあとか(明言されてなかったと思います)、森ビルにくるくると螺旋状に巻き付く花はじつは「花束」なんだとか、他にもあったよなーー記憶力の無さが恨めしい。 多分無いとは思うけど、何か思い出したら、また付け足します。
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