あやめとりこの日記

あやめとりこの無駄話
アニメ中心に面白かったあれこれを
一応日記と称してますがたまにしか更新してないです

2005年08月07日(日) 島へ行ってきました。(と)

帰ってきました〜。楽しかった!
結局分からないことも多かったのですが、旅としては良かったですよ。
島ってなんであんなにのんびりしてるんだろ。夏休み中だけど平日だったせいか混んでなくて、観光地としては廃れ気味なんでしょうが、ゆったり過ごせたので満足〜

今回の旅で、そうだったんだよなあ〜と思ったこと。
二十世紀の一時期、第一次世界大戦の終結から大平洋戦争まで、日本て地図上はすっごく大きかったんですよね、中国大陸から南洋の島々まで。なのでこの約三十年間は、国内ってことで多くの日本人が積極的に近辺の国々へ渡って行ったみたいです。
今回の旅行中、会ったおばあさんは、上野の間口八間の大店の娘として生まれたけど、関東大震災ですべて焼失し、その後南洋の島々を転々として、今いる島に落ち着いたのだそうです。その間、二人の夫との間に十人の子供を儲け…話を聞くと凄いなあと思うけど、当時としてはそれほど特別でもなかったのかな。うちの父だって、生まれたところに行こうと思ったら、今はパスポート必要だもの…そういう時代だったんだなあ…
現代史でやったはずなのに(世界史選択だった)そんなことすっかり忘れてた。用語集の頻度1まで必死になって覚えたけど、机上の知識なんて現実の人生の迫力には及ぶべくもない。ほんのさわりでも。でもそんな過去を微塵も感じさせない、小柄で可愛い老婦人でした。

島の人はみんな親切で、ちょっと場所を聞いても、地図描いてくれたり、お勧めのお店までわざわざ電話してくれたり…いいのかなあと思うくらいお世話になりました。あとなぜか食べさせ好き。行くところ行くところでごちそうになってた気がする…それと、女性が働いてる姿、特に中年女性が目についた。もしかして若い人自体が少ないのかもしれない。

泊まった民宿が、おじいちゃんちを思い出させる造りでくつろげた。日陰を好む宿根草と常緑樹が植わった坪庭に、白いシーツと梅干しが干してあって、玄関を入るとひんやりと涼しく、丸い石が埋め込まれた三和土、茶色く光った廊下、摩りガラス入りの障子と金紙の塗り壁、鴨居に掛けられた額、懐かしい匂い。


ほっとする島でした。また行きたいなあ。



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