衛澤のどーでもよさげ。
2004年04月24日(土) すみませんまた泣きました。

本日、封切日から1週間経過したところで「名探偵コナン」劇場用第8作「銀翼の魔術師」を観に行ってきました。これから御覧になろうというみなさんに観た私から御覧になる際の御注意を少し。

◆過度の期待をしない。
◆割り切って観ましょう。
◆細かいことにはこだわらないで素直に愉しみましょう。

こんなところですかね。
「映画としてどうか」という印象もなきにしもあらずですが、そこはそれ。
ではこの後あぶり出しにてネタばれ感想など少しだけ書いてみますので、「事前情報は一切要らない」と仰る方はあぶり出さないようにしてください。何も知らずに観た方が愉しめるだろうなー、というのは当然だとは思うのですが。CMさえ観ていない方がいいと思います。観ちゃったものは仕方がありませんが。

今作から監督が交代ということで少々心配だったのですが、心配的中です。つくりがまったくTVのもので。カット割りとか話の構成が。観ながら「ここでOP!」とか「ここでCM!」、「ここでエンドロール!」とか考えながら観てしまいました。

2部構成、と考えたらよろしいのでしょうか。ふたつにすっぱり分けられると思うのですよ。つか、はっきり分かれていました。前半殺人事件、後半航空パニック、と。私の正直な感想は「ミステリは要らなかった」です。2回観たのですが、2回めは「早く前半終わらないかなー」とか思っていました。

前半ミステリ部分は、普段推理など自分では全然やらなくてすべてコナンくんまかせの私でさえ犯人が判ってしまうほどのものでして。いえ、稚拙とかいうのではなくて、後半がおもしろすぎたのだとは思うのですが。
前半約1時間のミステリ部分は、基本的にTVのスペシャル版のような構成だと考えれば当を得ていると思います。ですから、それなりに愉しめます。しかしキモは後半の航空パニック部分だと私は絶対的に思います。

キモ中のキモはやっぱり、CMで流れた蘭ちゃんの「あの台詞」です。あれを聞かなくて「銀翼の魔術師」を観たことにはなりません!(断言)
緊迫する状況。極限に立たされる蘭ちゃん。気丈な中に見せるか弱さ。そして、「あの台詞」……ここで泣かずにいられるか! ああせつない蘭ちゃんの芯の強さと一途さ加減。ますます好きになりましタ。素敵。蘭ちゃんにこんなに惚れられている新一さんが非常に妬ま【以下削除】

あとね、あとね飛行機。多少の無理はあるにしても、よかったと思いますの。機長と副長は同じ時間に同じものを食べたりはしないのよ、という大きな穴はありましたものの、挙動の仕方とか管制とのやりとりとか、結構味が出ていたと思いますよー。ここは「細かいことは気にしない」精神でおおらかに。脚本の古内さんだってこの穴とかあの穴とか、判っていながら書いたのだと推測します。いいじゃないの、これで。うるさいこと言わずに。

キャストがすんごく豪華! 戸田恵子さんに柴田秀勝さんに森功至さんに島津冴子さんに……オールドファンにはたまりませんな。特に戸田恵子さんは重要な役だけによい芝居を見せて(聞かせて?)くださいました。劇中劇の発声の仕方なんて身震いしましたよ私は。アンパンマンとは思えない(苦笑)。
山口勝平さんが2回エンドロールに登場するところが何となく笑えたり。


もう少し追記を。
航空機についての智識が幾らかあると、まったく知らないよりももっとどきどきできると思います。でも、詳し過ぎると却って粗が見えておもしろくないかも。
強風が吹いて髪もマントもはげしくばたばたはためいているのに微動だにしない怪盗キッドくんのシルクハットに大注目!(笑) 「お前はムーミンパパか」と突っ込んでしまいました。


エンピツユニオン


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