衛澤のどーでもよさげ。
2009年12月31日(木) お終いの日。

今日でお終いです。
今日でお終いです、2009年は。だからと言って買いものに出掛けて「もう今日で終わりなんだし買っちゃえ買っちゃえ」などと散財しては、明日からの生活に困るというものです。
一年が終わるからと言って、自分の人生までが終わってしまう訳ではないということを、よく憶えておくべきだと思います。私は。
お終いの日にも、明日はある。

あと数時間もすれば、2010年という年がやってきます。私が物語を読みはじめたのは1970年代の前半、それから10年ほど経って、私はSFという分野に出会います。そして御約束とは外れたルートからSFの門をくぐり、それでもやはり御約束のI・アシモフとA・クラークを通ります。御約束と言うより、基本です。通っておかなければならない道です。
A・クラーク氏と言えば「2001年宇宙の旅」であり「2010年」である訳ですが、遙か未来であった2000年代はやがてあれよと言う間にやってきて、夢と希望の、換言するなら空想の時代は現実となりました。民間人を乗せた旅客機はまだ宇宙には行っていないけれど、SFの産物でしかなかったテレビ電話や腕時計型通信機は現実のものになったし、週休二日が当たり前になって「半ドン」が死後になったり、かと思えばお休みの日にも街は休むことがなくなったり年末年始にものが買えなくなることもなくなり、いろんなところで時代は移ってしまったというのに、ここ20年ちょっと変わり映えのない自分がここにいたりして、あらあんたまだそんなことしてるの、なんて誰よりも先に自分自身に言われたりする何とも進歩のない私 in 新世紀です。
今年は何より一年中持病の調子が悪かったしで、うん、もう、あの……いや、ま、生きて年を越せるだけ有難いものでございます。ええ。「下手したらここで死んでたよね」ってことが何回かありましたことですしね。

当面の目標は、……あ、これ年が明けてから「今年の抱負」とか何とかで書くと思うんで、いまはやめときます。
えーと、じゃ、ほんとにただいま現在の、当面の目標は、紅白歌合戦が終了してから調理をはじめる年越し蕎麦ですが、過去に年越しに間に合わず、調理して部屋に戻ったら既に年が明けていたという悲しい事態もありましたし、今年はつつがなく調理を終えてテレビの人と一緒に「あけましておめでとう」を言って蕎麦を頂きたいと考えております。
ほんとうは「年越し蕎麦」というものは年内に食し終えておくものですが、我が家は「おめでとう」と同時に食しはじめです。その年にはじめて食べるものが年越し蕎麦……やっぱり変かなあ? 変な方がいいんだけど。変だからやってるとも言えるけど。

書きたいことはいろいろあったのですが、締切が刻々と迫っているとそれだけで脳内がとっちらかって巧くまとめられないので、ここまでと致しましょう。
締まりが悪いようではありますが、今日でお終いであって明日にまだ続くのですし、それはそれでよしと致しましょう。

昨日観に連れて行って貰った映画の感想も書こうと思ってたんですが、時期外しちゃった感じなので長く書くのはやめておいて、これから観に行く人に一ト言。
映画「のだめカンタービレ最終楽章 前編」、テレビシリーズが愉しかった人なら観て損はなし。劇場に行きましょう。フジ系だから直ぐにテレビで放送するだろうしDVDも出るでしょって観に行かないのは大間違いです。
本作は、全編に渡ってSE(効果音)やBGMを特につくることなく、劇中の人物が練習に弾いている曲や、楽団の練習や演奏会で演奏される曲がそのまま全篇のBGMになりSEになります。実写「のだめ」のメインテーマとも言えるベト7(ベートーベン交響曲第7番)をはじめ、「ボレロ」や「魔法使いの弟子」、「トルコ行進曲(モーツァルト・ピアノソナタ11番)」が、のだめや千秋先輩の心情を表したり、動きを誇張したりするのです。これらの曲を、家の小さなスピーカで聴くの? とんでもない! 勿体ない!
せめて劇場のドルビーサラウンドで聴きましょう。たとえば、ル・マルレ・オーケストラの演奏シーンでは、下手に位置する木管などは右側から、上手に位置するヴァイオリンなどは左側から鳴ってきますし、沢山スピーカがあるから立体的に聞こえます。鳴ってほしいところで鳴ってほしい音量で鳴ってほしい音が鳴ることの気持ちいいこと。これを捨てる手はありません。
テレビシリーズを見ていた人は、劇場へ。パンフレットは鑑賞後に。マネキンアクションは健在です。

いろいろぶつ切りで切れトンボで放りっぱなしですが、こんなところで。
気が向いて時間があって体調がよければ加筆するかもしれません。


エンピツユニオン


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