
しもさんの「新聞・書籍掲載文」
しもさん
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1995年09月20日(水) ■ |
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ギャル軍団を前に臆病だった(37歳) |
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毎日新聞 朝刊(みんなの広場)
友人が結婚をした。十六歳の年の差を乗り越えてのゴールインである。 披露宴が無事お開きになり、さて二次会は「カラオケでも・・」と いうことになった。 メンバーはもちろん新郎友人三十七歳のおじさん軍団と、 新婦友人二十一歳のピチピチギャル軍団。 さて、どう対処しようかと考え込んだ公務員の私。 二匹目のドジョウを狙っている独身組、人と話すことが得意な営業マン。 せっかくのチャンス、一緒に楽しもうとマイクを握った人事担当者。 大学を卒業して十四年。 みんな違った職業に就き、それぞれの人生を過ごしてきた。 毎日の積み重ねが、こんな時の対応に表れる。 ついつい事務職に徹していると、人と話すことが苦手になってくる。 「行政は最大のサービス業」といった言葉が、私の脳裏を横切る。 本当は、住民の声を一番聞かなければならない立場の私が、 一番臆病になっていたことは反省に値する。 今からでも努力したい。
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