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しもさんの「新聞・書籍掲載文」
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1997年08月13日(水)
小椋佳さんの奇麗な日本語堪能(39歳)

毎日新聞 朝刊(みんなの広場) 

妻と小椋佳さんのコンサートに出かけた。
昨年、娘と出かけたリンドバーグのコンサートとは違い、
観客には年配の方が多かった。
帰りの車で妻に感想を聞いたら、
「う〜ん、久しぶりに奇麗な日本語を味わったね」であった。
最近の流行歌には、必ず横文字が入り、テンポも速い。
歌詞の意味もよく分からない。
時代の流れが早い分、じっくり歌詞など味わっている時間は
ないかもしれないが、もう一度日本語を見直したいと思う。
美空ひばりさんの「愛燦燦」なども彼の作品であるが、
英語には直せない日本語独特の響きがある気がする。
自分の夢を追い続け、「夢合わせ、夢重ね、夢積み上げて」
と歌う彼は、大学に入り直して、
美しい日本語を研究していることも知った。
すてきな時間を過ごさせていだいた彼に、心から感謝したい。