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しもさんの「新聞・書籍掲載文」
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1997年09月17日(水)
北海道でみた真の住民参加(39歳)

東京新聞 朝刊(発言)

仕事で北海道を訪れた。
以前から、北海道のまちづくりに関心があったので、
大変興味を持って視察できた気がする。
あんなに広大な土地があり、
まっすぐな道路が延びている北海道でも、
本州のまちづくりと同じ悩みを抱えていることも知った。
人口の減少、郊外大型ショッピングセンターの進出による
市街地の空洞化など私には想像できない北海道であった。
そんな中、「ワイン」でまちおこしをした池田町を訪れ、
得るところが多かった。
ブドウの収穫は短い時間に大量のブドウを摘まなければならない。
猫の手も借りたい忙しさという。
そんな作業を手伝うために池田町の中学校には、
授業としてプログラムされていると聞き驚いた。
彼らが卒業する時、まちではテーブルマナーを実施し、
感謝の意を表す。
もちろん成人式には、ワインで乾杯なのだろう。
最近、流行語に近い状態で頻繁に使われている
「住民参加」という言葉の意味を教えていただいた。
形だけの住民参加ほど、行政の手を煩わせることはない。
本当の住民参加とは
住民を本気にさせる「仕組み」であることを知った。