little by little
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2009年04月15日(水) 氷のように。

新宿まで付き合ってくれた友人を見送って、
彼とふたり歩く。


手を繋げないわたしたちの距離は人の波で広がっていく。


人混みを上手く泳げないわたしの手を引っ張ってくれる人は、
もう彼じゃないから。
少しずつ小さくなる背中を、
見失わないように追いかける。



共通の友人と夜に呑む約束だったから、
それまでホテルで落ち着くことにした。



まだお互いに少しぎこちなくて、
コンビニで買った安い缶チューハイを片手に、
今夜の野球のハナシや、今夜会う友人のハナシをした。



結局、友人とは会えなくて。
ふたりでオープンしたばかりの居酒屋で呑み直した。
いくら呑んだって酔えなくて。



二年前より「オトナ」でいたかったから。
我侭も言わないし、泣き言もいいたくなかった。
「逞しくなったね。」なんて、最高の褒め言葉。



わたしだけが立ち止まったままで、
わたしだけが未だに彼を好きだなんて、
コメディーにしても笑えない・・・でしょ。



グラスの中で音を立てて踊る氷を、
指でかき混ぜて溶かす。



彼の心も溶かすことができればいいのに。



そんなことばかり、考えてた。


雉葉 |Mail

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