little by little
DiaryINDEX|past|will
ホテルに戻ってシャワーを浴びる。 彼は野球に夢中だった。
彼の隣に行って、足元でじゃれていたい。 でも、そんなことはできない。
付き合ってすぐ、ふたりで横浜に行った。 部屋から見える観覧車は花火のようで綺麗だった。 あの頃には、戻れない。 わたしがどんなに望んでも。
明日には、ふたりまた離れ離れ。 それが「当たり前の日常」
「明日」なんて、ずーっとこなければいいのに。
眠るのが勿体無くて、 眠りたそうな彼を一生懸命邪魔した。
だけど時間は過ぎていく。
不意に「いいひと」とのことを彼が話し出す。 ハナシを聞く限り、とても素敵な人で、 その事実は、悲しすぎた。 だけど茶化すようにしか相槌はうてなくて。 本当は、もう耳を塞ぎたかったし、 彼の口だって塞いでやりたかった。
だって、其の口で、二年と少し前までは、 わたしに愛を囁いていたのに。 だって、その掌は、二年と少し前までは、 わたしの髪を撫でていたのに。
|