「硝子の月」
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「ふふふ、久し振りに会えた僕とお話しするのが恥ずかしいんだね、照れ屋さんv」 「半日も経ってなくて『久し振り』なんてよく言えたものね」 「おおハニー、君と会えない時間はまるで永遠のようで…」 「邪魔だって言ってるでしょ」 「うわぁっ!」 どんがらがっしゃーん! 石段の下に積み上げられていた盥やバケツの上に落ちた青年には見向きもせずに、ルウファはさっさと勝手口から中に入った。 彼が『沈黙の檻』の効果から抜け出していることについては、別にどうでもいいようだった。
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