影戸の日記

2005年04月21日(木) 4月18により北京

セントレア空港から北京へ
4時間の直行便である。73000円程度と価格も安い、中国国際航空である。しかし社会主義の香りを残すこの飛行機のサービスは大変悪い。笑顔がない、飲み物サービスがない、おそらく主体的に働こうとしない、省力労働の結果だろう、アメリカの東洋人嫌いの乗務員によく似ている。

新聞記事
飛行機の中でDaily Chinaを読む。タイトルは「Japan told to take concrete actions」である。 り外相は日本に対し、歴史問題に対して「具体的な対応」を要求した。とかいてあった。さらに日本の町村外相にたいして教科書問題、過去の侵略行為に対する認識に抗議をし、これに対し
町村外相は「過去の侵略に対し、中国人民に重大な危害を加えたことを、何度もお詫びをした」と書いてあった。リ外相は「日本における中国人民、中国関係機関の保護について適切な施策をとるよう要求した。」とある。
 しかし社会主義の新聞とはいえあまりに「一方的」であるのには驚く。
切り取りを持って帰る予定。


北京空港
 延々と歩く、セントレアの後だとかなり長く感じる。とはいっても「日本の援助によって作られた空港」であり、半年間だけこの看板はあったそうであるが、いつの間にか「中国人民が自ら作り上げた空港」として認識されるようになったとこちら在住の友人の話である。
 パスポートコントロールで長蛇の列、かなり時間を取る。
タクシーにのって、市内へ、100元程度というはなしで乗ったが実際には300元かかった高速をビュンビュン飛ばしていたがどこを走っていたのやら、

ホテルから夕食
夕食に招待してくれるというのは市中心部へ徳勝門付近の料亭へ。なかなかタクシーがいけない3台乗り換えても着かない、ここだ下車といって、間違ったところで平気におろす。電話をかけて迎えに来てもらう。
 食事は美しくおいしかった 一流の「極品」を扱う店ということがうなずけた。

茶家伝茶館
食事の後少しあるいて茶家へ ウーロン茶を頼む、専属の給仕の人がつく、横にたち、杯に何度もついでくれる。人件費が安いといえども、2時間近くたちっぱなしで給仕をしてくれる。おいしかった、お菓子もどんどんと出てくる。
 一人80元程度の価格、ただし友人の店ということもあり、無料だった。

ホテルに帰る
ホテルは高い、町で水1元が個々では20元ていどする。
前の商店でビール六缶、マンゴ10個、水2本 つまみ2袋買う、48元

半日デモ
1994年より、国内体制の立て直しのため、愛国教育を展開、「歴史的事実を教えるのではなく、感情的に差別的に憎しみを込めて教育してる」(在住3年日本人)という。
日本や世界は「世界的常識で対応しようとしているがこの国には「常識」というものが無い」との話をあちこちで聞く。
 今回の日本大使館への投石、日本関連レストランの破壊など、すべて仕組まれたもの(官製)のものであることはこちらに支店を構える企業であれば当たり前とのことだった。
確かに「ワイルドスワン」などを読んでみると、文化大革命の時に「資本主義に走る 走資派」なんてのはいなかったのだが、本棚に洋書があるというだけで知識人は襲撃され、自己批判を迫られたという事実がある。
##1970年代、中国共産党に感化され機動隊に殴られていた友人が実に多くいた。
89年の天安門事件も1000人もの民主化を願う市民が殺されいまも数千人が投獄されている。

幸いわたしが対応する中国APECの教育省国際関係局の諸氏は海外で学位をとり、「民主的」であり「常識」もある。会議で殴り合いなんてこともないだろう。

こちらに住む日本人の感覚

「中国を相手にせず、毅然と対応」すべきである。ということだ。
なんども「世界の常識が通用しない国」であることを強調する。
台湾に対する「反国家分裂法」は何よりも行き場のない中国共産党の血走った国内政策、撹乱であり、この一連の動きで見通しの無い「維持」を画策している。台湾も日本も巻き込まれないことが一番の策という認識である。



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