2月かよっ!――と三村風に自分のシステム手帳に突っ込んでしまった。先日、やたらのんびりしまっくた正月休みを満喫していたかと思ったら、あっという間に1ヶ月が過ぎていった。 年令を重ねる毎に、月日の流れが恐ろしく早くなってくるように感じる。この調子でいくと、逃げ月の今月もさささっと終わってしまい、仕事上でも2002年度に早くも突入してしまう。そうするとまた面倒な仕事上の数字がリセットされ、その数字に追い掛けられる日々がまた始まるのだ。そして時間だけが抜き足差し足で俺の背後あたりを通り過ぎてゆき、気付くともう夏の声が聞こえてきたりする。嗚呼、嗚呼。
大人は“待つ”ものがないから、月日の流れが早く感じるのだという。
子供の頃には“待つ”ものがいっぱいあったな、そういえば。 なんたって、夏休み。あの40日間の夢の時間を、4月、5月……ともどかしく過ごしている。6月なんて妙に中途半端な感じがして、子供ながらに焦れったさを感じていたような気もする。あの焦れったさが、時間をスローペースにしていた張本人なのだな、きっと。1年どころか、1ヶ月も、1週間も、そして1日さえも長く、濃い時間だった。 運動会、自分の誕生日、クリスマス、お正月(お年玉?)、雪、新学期――あの頃はいったい幾つの未来を待っていたのだろう。
これからだって未来はある。ささやかながらも自分で「これ!」という具合に未来を作ってゆかなければならないなあ。
|