のづ随想録 〜風をあつめて〜
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【のづ写日記 ADVANCE】

2002年02月03日(日) かすかな春の足音

 この土日は両方とも出勤だった。
 今月の末に、俺の担当で2件の新しいお店がオープンするのだが、その従業員募集面接の立ち会いがメインである。本来は別に俺が顔を出さなくてもいいのだが、いろいろと事情があって同席しなければならなかった。
 今日は朝から冷たい雨がそぼ降っていて、すっかりやる気の失せる天候だった。雪が降ることはなかったが、前の晩からは一部の地域では積雪もある――なんて天気予報がおどかしてくれていただけに底冷えのする朝だった。
 テキトーに仕事をやっつけ、夕方には帰宅。『美味しんぼ』を読みながらゆっくりと風呂につかる。汗が出てくるくらいまでの長風呂が気持ち良い。
 ツマがこしらえてくれた今日の晩御飯は、和食一直線!――という感じであった。
 焼き魚にアツアツの豚汁、油揚げを軽く炙ったもの、ぜんまいの煮付けに菜の花のおひたし。
 炙った油揚げは二個並んでいて、中にシソをまぜた納豆が入っているのと、納豆とチーズが入っているのとがあった。このどちらもが意表をついて美味い。特にシソが入っている方はその香りがまたねばねば納豆によって引き立っているようだ。チーズと納豆は実は相性がいい、ということも発見。
「今日は“春”をテーマにしてみました」とツマが言うように、ぜんまいの煮付けと菜の花のおひたしがこれまた美味い。菜の花のほんのりとした苦味が口の中でさっぱりと広がる。
 二月、如月。“更に着る月”という二月だけにまだまだ寒い日が続くのだろうが、俺とツマのたった二人の食卓に春の足音がした。


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